短気で気分屋なワタシのパートナーシップ論。

2023-05-01

引きこもってしまうのは、自分を愛させないため。


こんにちは!
心理カウンセラーの徳永麻由子です。

先日ご回答した記事「家族の問題をどうしたらいいのかと悩むあなたにまず必要なこと」に、追加でお問い合わせをいただきました。
ご連絡ありがとうございます〜!

 

前回のおさらい


ご相談者さま:鍋ちゃん

ご相談内容:
引きこもりの兄弟がいて、自分に嫌がらせをしてくる。
そんな兄弟のことをきちんと叱ってくれない父親に対しても困っている。
親に愚痴ると喧嘩になり、職場の人間関係もストレスばかり。
どうしたら少しでも楽になれるのか?

私からの回答:
・「自分の悩み=家族の悩み」になっているので線引きが大切!
・そもそも人の悩みを背負えるか状態なのかどうか、現状の自分への理解をしよう!
・自己理解=自分を大切にすることに繋がるよ!
・心と身体の両方から大切にする方法をご紹介


人間関係のストレスで身体の健康に影響が出てきたのに、ご家族との関係性もよくないとなると、相当しんどかっただろうなあという思いが伝わってきます。

「少しでも楽になる方法を」とのこと。

私が鍋ちゃんさんに必要なのではと考えているものが、
・自分を大切にすること
・問題から見る心のパターンを知ること
・自分を許すこと

です。


1つ目の「自分を大切にすること」は、先日のブログで解説させていただきました。
なので今日は、2つ目と3つ目をご紹介します。

お問い合わせいただいてから2週間ほどお時間が経ってしまい、申し訳ないです。


家族は鏡


鍋ちゃんさんのご家族から大きなヒントをいただきます。


「家族」というのは1つのグループで、お互いに個々が親密に作用し合っています。

なので、
家族の中で誰かが問題を抱えているとき、その人が「家族全員の問題を代弁」してくれている
と心理学では見ます。


例えば、
・引きこもりの兄
・警察のお世話になってばかりの妹
・ちっとも家に帰ってこない不良の弟
・飲んだくれて暴力的な父
などなど。

一見、そいつ個人がいけなくて、そいつだけの責任で、いつも周りに迷惑ばかりかけてきて、こっちはいい被害者だよ!と思っちゃうようなことも。

心の世界では家族全員がつながっていて、個人の問題が家族みんなに現れたり、家族みんなの問題が個人に現れたりします。
その集団の中で特に繊細な人や弱っている人に、代表して表れやすいとも言われています。

なので、
自分の家族の状態を「自分ごと」として捉えると、今自分が何と向き合うといいのかを探るのに大いに役立ちます。


引きこもるということ


そして、引きこもりというのは、「怒り」の表現の一つなんです。


怒りを感じた時、そのままダイレクトに怒りを表現する人っています。
そして、そうじゃない人もいます。

・ヒステリックに怒る人
・静かに怒る人
・罵詈雑言を叫ぶ人
・理詰めで攻撃してくる人
・嫌がらせをする人
・黙りこくる人
・無視する人
・寝る人

など、たくさんあります。


ちなみに私自身も、20代のころに引きこもり生活をしていました。

鍋ちゃんさんのご兄弟がどういう経緯で引きこもっているのか不明ですが、心理的には怒っている状態なんです。
ご家族に対して、もしくは世間や社会に対して「もう知らない!!!」と怒っていて、世界とのつながりを切っている状態なんです。

つながりを切ることで、「私はお前のことを受け入れないぞ」という拒否の意思表示だったり、もうこれ以上自分が傷つかないで済むようにという防衛だったりします。


つながりを断つことで、
相手に自分を傷つけさせない分、相手に自分を愛させない行為でもあります。



「相手が愛してくれないのだから、自分も相手を愛さなくていいよね。」


そんな意思表示なんですね。


刺す相手


家族の問題についてと、引きこもりの心理状況を踏まえて、鍋ちゃんさんにお聞きします。


鍋ちゃんさんは、今までずっと、
誰にも自分を愛させようとしてこなかったんじゃないでしょうか?


例えば以下のような感覚です。

・自分のことを理解してくれる人なんていない。
・みんなばかり恵まれていてずるい。
・なんで私ばかりこんな目にあわなきゃいけないんだ。
・自分はどうしてできないことばかりなんだろう。
・誰とも関わりたくない。一人でいたい。
・全部がもうどうでもいい。消えたい。


鍋ちゃんさん自身、
周りを責めたい気持ちの分だけ、ご自身を責めているんです。
なんでそんなことするの?と相手を怒りたくなる気持ちの分だけ、ご自身に怒っているんです。
誰かを否定したい気持ちの分だけ、ご自身を否定し続けているんです。


> 酷い時は兄弟を刺す夢までみます。

これはご兄弟に向けられたものではなく、鍋ちゃんさんご自身に対しての想いかもしれませんね。



愛させない=自分を罰している


それだけ鍋ちゃんさんは自分自身のことを責め続けていて、怒り続けていて、否定し続けているんだとしたら、大変です。

だって、
そんなに責められてる存在って許せます?
そんなふうに怒られ続けている存在ってどう思います?
否定されまくっている存在って愛おしく思えますか?


そんな存在は、愛される訳ない!

って思っちゃいますよね。


こんなふうに「こんな私は愛される訳ない」と思い込んでしまい、無意識に「相手に自分を愛させない状態」に自らを追いやってしまうことがあります。
その結果、自分の話を全然聞いてくれない家族や、訳のわからないことばかり言って自分を苦しめてくる人のいる職場に出会ってしまうことも少なくありません。


これは「罪悪感」という感情です。

とても壮大なテーマですよね。
カウンセリングでは一番大きなテーマとも言えますし、一番手強い感情です。
なぜなら、自分自身ではこの罪悪感を非常に認知しづらいからです。


私の師匠の本でオススメがあるので、ぜひ読んでみてください。
いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本


カウンセリングだと、この罪悪感がどこからきたんだろうね?というお話をさせていただくことが多いです。

なので、お一人で取り組むにしても、カウンセリングで取り組むにしても、「自分を許す」というのがテーマになるかなと思います。



私は愛されてもいいんだと許可する。
相手に愛させることを許可する。
私も相手を愛することを許可する。


そうすると徐々に、「ああ、こんなふうに自分のことを分かってくれる人がいたんだなあ」と思える人に出会えたり、「この人がたとえ変なこと言ってこようと、私はこの人を大切にしたいなあ」と思えるような人に出会えます。(もしかしたらもうすでに出会っている人かもしれませんね)

また、「親なんだからしっかりしてよ」と完璧さを求めていた気持ちが和らいで、ご家族に対する心境が今までとは違ったものになることも十分ありえます。

ご自身を許せるようになった分だけ、人のことも許せるようになるからです。


鍋ちゃんさんは怒りも相当溜まっているはずですので、もし誰かに対する怒りが出てくるようだったら、いらない紙に書き殴ってみましょう。
文字にもならないようなエネルギーで書き殴ってもらって大丈夫です。

そして、下記の文章を声に出して読み上げてみてください。


私はもう許されました。
私はもう許されています。

私は、私を誰よりも許します。

私は、人が私を愛することを許します。
私は、人を愛することを許します。


何度も。
何度も。

自分自身を許し続けていくこと。


それが、鍋ちゃんさんが少しでも楽になる方法なんじゃないかなと、私は思います。


まずは身体を十分休めてください。
無理をなさらないでください。

そしてゆっくり、ゆっくり、ご自身を許してあげましょう。


私もよく見えない罪悪感とまだまだ向き合い中です。
一緒に仲良く付き合っていきましょうね。


この回答で何かご質問やご感想などがあれば、ぜひお送りください〜!



みなさんからのコメントを楽しみにしています♪
匿名やニックネームでも投稿が可能です。
必ずお返事をさせていただいておりますので、ご感想やお気づきのことなどありましたら、お気軽にお寄せください。


公式LINE登録お願いします!
「自己否定と仲直りしよう!」をテーマに情報発信中。
登録していただいた方のみ無料でのご相談やご質問も受け付けています(回答はブログやSNSで紹介させていただくこともあります。)
メッセージを投げてくださると、徳永が喜んでお返事します!


こちらもぜひご利用ください!
心理カウンセラー根本裕幸氏の「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーやコーチがお答えする、お悩み相談サイトです。

0 comments:

コメントを投稿

ニックネームや匿名でも自由にコメントができますので、感じられたことやお気づきなど、お気軽にコメント残してくださいね。
いただいたコメントへは必ず返信をさせていただいております〜!