短気で気分屋なワタシのパートナーシップ論。

2023-02-26

人に失望されたのではと強く不安を感じてしまうあなたのための、家族構成から見るヒント。

こんにちは!
最近、LINE公式アカウントにみなさんからの個別の質問やご報告などをいただくことが増え、とっても嬉しい徳永麻由子です。

そんな中、LINEでご相談をいただきました。
(私にありがとうございます。涙)
ご相談をいただいてからだいぶ時間が経ってしまい申し訳なさでいっぱいですが、今日はそのお返事をさせていただこうと思います〜!


どうしても落ち込みから抜け出せず、お聞きしたくてlineをしています。 

私、見捨てられ不安が酷いんです。 
呆れられたりガッカリされる、失望されて、周囲から白い目で見られて。そんな視線に晒されるくらいなら死んだ方がマシだ、くらいに思ってしまいます。 怖い目に合うから何もしたくない、と幼少期から思っています。
見捨てられ不安は自分の価値を認めるといい、とも聞きますが。 お前ごときが何を言うか、と、自分に言ってしまいます。 

直近だと、男性上司 、同僚女性に対して、です。思春期の頃は学校の先生、同級生、先輩など。いろいろな人に感じていました。共通して言えるのは、私の中で「相手が上」「威圧的で怖い」と認識している、ということです。また、同僚女性で他の人には優しいのに、私には冷たい気分屋な人にも強い不安を感じます。
学生時代、いつも浮いていたので、いじめにあったりハブられていまして。 特定の誰、というよりも集団に対しても見捨てられる不安がありました。いつも周りに笑われないように、仲間はずれにされないように必死でした。小学校から高校まで、学校というものが辛くて、学校に行かずに家に閉じこもっていたかった、といつも思っていました。
 
家族構成は両親と私一人っ子です。父は、気前が良くおおらかである一方で、俺様的で自分勝手な人です。優しいけど怒るととても怖いです。 仕事仕事であまり記憶には出て来ないので、私にとっては近寄りがたく。お父さんというか、家にいる他所の人という感じがします。 母は世間知らずのまま大人になった感じで、生真面目ですが、理解力がなく子供っぽい感じです。いつも父にイライラされていたイメージです。

私、カウンセリングも受けたこともありまして。根本さんのライブもお邪魔したり、本を読んだり。など、いろいろ試してはみたのです。
しかし、自己肯定感や、自分に優しく…といったものが、ピンと来なかったり。出来ない私はやっぱりダメなんだと落ち込む材料にしてしまって。
ひとつ抜けた!と思える瞬間もあるんですが、数日経つと鬱々してしまう。を繰り返しております。

ずっと苦しいのですが、徳永さんが過去にそういった案件を扱った記事などあったら読んでみたいな、と思いまして。
ここでお答え頂くのは恐縮なのでオススメの記事などあれば教えていただきたいな、と思います。
(Aさん)


Aさん、LINEでご相談ありがとうございます!

職場での人間関係って、とても複雑ですよね。
いろんな人がいるし、気分によって態度や言動がコロコロ変わってくる人もいるし。仕事だけしてればいいと頭で分かってはいても、周りの視線ばかりが気になって仕事どころじゃないし。
嫌われたんじゃないか?呆れられたんじゃないか?役立たずだって思われてるんじゃないか?って周りの人の反応や自分の評価を想像して、勝手に落ち込んじゃいますよね。

こういう時、一般的には「他人軸から自分軸になろう!」とか、「自己肯定感を高めよう!」と言われることが多いですよね。
Aさんもいろいろと心理学について学ばれたり、いろんな努力をされているようですが、

> しかし、自己肯定感や、自分に優しく…といったものが、ピンと来なかったり。出来ない私はやっぱりダメなんだと落ち込む材料にしてしまって。
ひとつ抜けた!と思える瞬間もあるんですが、数日経つと鬱々してしまう。を繰り返しております。

停滞しているような、あまり改善へと進んでいないような感覚になっちゃうんですね。
そうすると、自分を大切にするどころか、「こんなこともできない自分ってどれだけダメなんだろう・・・」と結局自分を責めちゃう気持ちも出てきて、ずーっと同じところに留まっている感じがしちゃいますよね。


しかもそれが「ずっと」っていうのがまたまた嫌ですよね。
みんなはどこかのタイミングで楽になっていくのに!!って思ったことありませんか?
(私はめちゃくちゃありました)

傷の舐め合いをしていたと思っていた友達(言い方ひどい)が、いつの間にか友達いっぱい囲まれて幸せそうにデビューしていったり。お互い一生恋人なんてできないよね〜と笑い合っていた友達が、めちゃくちゃイケメンの男性と結婚して、子どもにも恵まれて、新築マイホームの前で写真撮影している様子をFacebookで知ったりとか。あ、どっちも私の経験談です(笑)

周りを見ると、会社の愚痴を言ってる人たちもなんだかんだ幸せそうに見えてくるし。「根本さんの本を読んでようやっと自分を大切にすることができるようになりましたー!!」っていう感想文を読むたびにもやもやするし。

「なんでか、私だけずっとこのまんま」

「私だけみんなに溶け込めない感じ」

こんなふうにますます寂しさを感じてしまうことってありませんでしたか?
(私はめちゃくちゃありました)



そういう時は“ちょっと違った角度から自分自身を見つめる”ということをおすすめしてみたいなと思い、私なりの解説をさせていただきますね。



Aさんのご相談文では、この"見捨てられ不安"という悩みが、結構いろんな人達に現れてるんじゃないかな?というのが私の印象です。

でもAさんにとっては、「相手が上」「威圧的で怖い」と認識している人に特に感じられるようなので、まずはこのあたりを説明させてくださいね。


まず、Aさんが「ひとりっ子」だということに注目してみましょう。


幼い子どもにとって、最初の世界は「家族」です。
親というのは初めての大人であり、愛情と平和を教えてくれる存在です。
兄弟姉妹は年齢の近い存在であり、仲間意識や他人との距離感などを教えてくれる存在です。

Aさんにとって、初めての世界はお父さんとお母さんだったんですね。
お父さんとお母さんがすべてだったんです。

なので、ひとりっ子だったAさんにとっては、ご両親の存在というのはとても大きいものになります。



親子関係というのは、当然ながら「力を持っている人」と「力を持っていない人」の関係です。
私たちはみんなこの関係からスタートし、成長をしていきます。
「力を持っている人」と「力を持っていない人」の関係から始まって、思春期に入ると親に反発をして親の力に抗おうとします。
やがて子どもが成長し大人になると、親と対等な立場になるんですね。

お互いに大人です。
お互いを一人の人間として認め合い、尊重し合う関係性です。

力を持っているとか、持っていないとか。
正しいとか、正しくないとか。
そういうのとは別の世界の関係性です。



現在のAさんは、ご両親とどんな仲でしょうか?

ここが結構大事なところでして、
「昔は親にいろいろ思うところもあったけど、今はお互いいい距離感がとれてて、仲はまあ良い方かな〜」と思っていても、心の中にはその想いとは相反するものを抱えていることが少なくありません。

Aさんは、
何歳になっても、親は親だし、子どもは子どもだしって思うことはありますか?
自分の好きな人を親に会わせることに不安を感じたことはありますか?
昔言われた親のしつけを今も自然と守りがち、なんてことありますか?
何かにチャレンジしようとする時、親に理解してもらえるかな、ってふと思うことはありますか?
今の私の姿を親が見たらなんて思うだろうって感じることはありますか?
自分の欠点や短所って、そういえば親に教えてもらったなぁという思い出はありますか?


検討はずれだったらごめんなさい。
でももし、こういう項目に当てはまるとしたら、

Aさんの心の世界には、今もなお、ご両親の「子ども」だという立場を手放せないでいるAさんがいるのかもしれません。



相手は、力を持っている人。
私は、力を持っていない人。

相手は、怒る人。
私は、怒られる人。

相手は、自分勝手な人。
私は、それに振り回される人。



そうするとこの関係が、Aさんの周りのすべての人間関係に映し出されてくるんですね。
どんな人を見ても、意図せずこのルールが再現されてしまいます。
これを「投影」と言うんですね。


これが、Aさんがいろんな人に対して「相手が上」「威圧的で怖い」と感じてしまう理由なのではないかなと私は感じました。




今は思い出せなくても、幼少期の子どもにとって、親は絶大な影響力を及ぼすんですね。
(人によっては、それが親ではなく兄姉だったり、祖父母だったりもしますし、幼稚園や学校の先生の場合もあります)

親が「これはNOよ」と言えば、子どもにとっての世界のルールもNOになります。
親が「あなたが間違っている」と言えば、子どもは「私が間違っているんだ」と思います。
親をがっかりさせたと子ども自身が思えば、子どもは「私は人をがっかりさせてしまう人間だ」と強く感じます。

この時同時に、子どもは自分の想いや感情を我慢したり、抑圧したりします。
言われたことを頭で理解していくために、それに矛盾するかのような感情を感じないようにするんですね。

例えば、無計画に夢を描くことに対して親から「人生そんな良いことばかりじゃないのよ」と言われて傷ついたとしたら、何かに憧れるワクワクや未来を夢見る楽しみな感情を、ぐっとこらえて感じないようにします。
親から「あなたのためを思って厳しく言ってるのよ」と叱られたら、親に自分の本音を分かってもらえない寂しさや叱られてる間の悲しみをぐっと飲み込んで、寂しさを嫌悪するようになります。




でも、感情って我慢や抑圧しても無くならないんです。
Aさんもご存知だと思うのですが、感情というのは「感じる」ことが大切で、感じないまま、つまり未完了の状態だとずっと心の中に残り続けます。
強く我慢や抑圧をすればするほど、それだけ心の中でも存在感を増していきます。


Aさんにとって、それだけ強く抑えてきた感情って何なんだと思いますか?




“年齢や環境が変わっても似たような問題が繰り返し起こる場合、それだけ「本人にとって重要な感情」がまだ心の中に残っていて、その感情を解放したがっている”というのが、心理学的な見方になるんですね。



周囲の期待に応えられていないかもしれない…。
上司に見捨てられてるのかなあ…。
同僚に白い目で見られてるんじゃないか…。
みんなに笑われてる?
仲間はずれにしないでほしい。


強い「寂しさ」や「孤独感」があるのかなぁと、私は感じました。

「みんなとの繋がりが、私には無い」と感じてしまうんですね。
その寂しさをずっと我慢してきたのかもしれませんね。
なんで私のことを分かってくれないの?と、周囲に対する怒りもあったかもしれません。
それさえも我慢して、全部感じないようにして生きてこられたのかもしれません。


Aさんがずっと抑えつけてきた寂しさ。

この寂しさをきちんと理解しておくこと、それがAさんにとってとても大切なポイントになると思うんですね。


ここまでの説明だけを読むと、
「え?じゃあとことん寂しさを感じろってこと??」
って思っちゃいますね。

そんなことしなくても大丈夫です(笑)

ここで私はおすすめしたいのが、よき理解者を作ることです。

Aさんが「この人には頼れそうだな」「この人は信頼してみたいな」と思える方はいらっしゃいませんか?
イメージでいうと、Aさんにとっての「お姉さん」「お兄さん」にしたいなと思える存在です。
年齢は関係なく、人柄で決めていただいて大丈夫です。


まずは、その方との信頼関係を築いていきます。
Aさんからその方をどう信頼していくか、どう自己開示していくかにチャレンジしていくんですね。

・その方からしてもらって嬉しかったこと
・その方がいてくれることで幸せだと感じること
・その方が自分に感謝していること
・自分がその方にしてあげたいと感じること
などなど。
こういったことを探してみて、感謝して、是非それをその方へ伝えてみてください。

これは、Aさんとその方を通して、つながりを作っていくというのが目的です。
その方を通してAさんが自分自身を大切にしていくということを実感していくためです。
これも投影の法則を使っています。

ずっと一人っきりで不安を抱えてきたAさんは、これまた一人っきりで自己肯定感を上げようと努力をしても、なかなか自信がつきにくいんじゃないかなと思うんですね。
だからこそ、周りの人に手伝ってもらいましょう。


ただここで要注意なのは、人選です。

この人に分かってほしい、この人に頼りたいというニーズ(欲求)で選んでしまうと、「この人なら頼れると思ったのに、全然頼りにならない!!」と激おこになることがあります(笑)
この人は話をよく聞いてくれる人だよなあ、あの人は話は聞いてくれるけど実際は自分のことばかり話してくる人だしなあ、みたいにその方の能力を事前に見定めてみてほしいんですね。
Aさんの目から見て、平和的な人とか、公平中立な人とか、愛情たっぷりな人を選んでいただけると安全かなあと思います。

一番は、そのお相手にカウンセラーを選んでいただきたいところです!(ステマにならないステマ)

今回、私はAさんへのご回答に大変な時間がかかってしまいましたが、その期間中、私は毎日毎日Aさんのことを思い浮かべていました。


でもそれって、私だけじゃないはずなんです。


Aさんのことを私以上に想う人、他にもたくさんいらっしゃるはずなんですね。
こういった「誰かとのつながり」をAさんに思い出してみてほしいんです。

本当は、誰かとこうして繋がっていたよね。
本当は、こういう平和な世界もあるって知っていたよね。

そうやって、少しずつ「世界とのつながり」を取り戻していってほしいんです。

誰かとのつながりって圧倒的な安心感がありますよね。


今回、まずはAさんが抱えている問題の背景を家族構成から分析してみました。
そうすると、目に見えない心の前提などが分かってくるので、目の前の問題をちょっと違った見方ができますよね。
そして、その問題の根本的なところに「寂しさ」が影響していると私は感じたので、「つながりを取り戻す」ことがAさんにとっての大切なポイントだとご紹介しました。

(もしこれがカウンセリングの現場だったら、抑えていた感情の解放のお手伝いをしたり、ご両親と向き合ったり、自分の中の愛とつながるワークをしたりするかなあと思います)


こうしてAさんにとって大切なポイントを踏まえつつ、今度は自分で自分を大切にするというステップに繋がります。

私ってこういう良いところもあるよね。
私ってこういう部分を人に理解してほしいんだよね。
私のこういうところ、意外と嫌いじゃないかも。
今日は落ち込んでるから、ご機嫌取りに○○しよう!
今日の私、すごく頑張ったよな〜。すごいすごい。

きっと今までAさんがカウンセリングを受けられたり、本を読まれたりと、いろいろ努力して取り組まれてきたことが、その時とても活かされると思うんです。
爆発的にいきてくると思います。


そうすると、ある日ふと「あれ、なんだか以前より周りの人の視線が怖くなくなったような気がする」と思えてきます。

Aさんの心の変化が、周囲の人を通して気付かされる日が必ずやってきます。

絶対にその日がやってくる、絶対にあなたは解決できるんだよと神さまが約束してくれているからこそ、こうして似たような問題が目の前に訪れてきているんだと思います。


私もAさんの今後の変化をとっても楽しにしています。
心から応援しています!




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