短気で気分屋なワタシのパートナーシップ論。

2024-01-19

客観的にとらえることはできないんだよっていうお話

(2024.1.21 一部修正しました)
読みやすくなるように順番変えてみた!

こんにちは!
カウンセラーの徳永麻由子です。

私は大学生のとき、農学部でした。
なのに農学部の授業よりも教育学部の授業を受けるのが好きすぎて、留年しかけたことがありまして。えへへ。

で、その中で今でも鮮明に覚えている授業が一つあってですね。


日本の学校の教科書に載っていない歴史的事件をたくさん見せてもらったり、戦争記録やジャーナリズムについて学ぶ感じ。
確かそんな感じ。


簡単にいうと、

「客観性というものは存在するのか?」

ということを考える時間だったのね。

どうしたら「自分の主観」を取り除くことができるのか?
どこまで事実に忠実に、事実を見つめることができるのか?
どれだけの情報を集められたらいいのか?

そうやって自分の主観というフィルターをゼロにすることができれば、「客観性」というものが成り立つんだけど、どうすれば実現できるのか?


心の世界も何も知らなかった当時の私にとっては、とても衝撃的な視点の授業でした。


で、その客観性ってありうるのか?


私はその授業を半年間受けて、最後の授業の回の時に、教授はこう言ったんです。


教授「そんなの無理なんだよ」


当時の徳永「(半年間費やした意味ーーー!!)」

(;゚Д゚)(゚Д゚;(゚Д゚;)


だから、歴史の資料とか、ニュースとか、国の報道とか、こういうものも全部誰かの主観が入ってしまうから、自分は物事を客観的に見れているんだって傲慢になってちゃダメだよ。ってことを教わりました。


この教授は社会学の観点から解説してくれたんだけど、これって心理学でも同じだよなぁってふと最近の私も思ったんですよね。


そう。
残念なことに、私たちは、事実も「ただの事実」として受け止めることができない。

人を「ただその人」として見ることもできないんだよね


なぜなら、自分の中で選別した記憶や経験でフィルタリングされちゃってるから。
主観が入っちゃうってことだから。

※なんで主観が入っちゃうのか?っていうことについては、この記事の後半に書いてあるよ!



「私ってすぐ自己否定ばかりするところがある」
「私はすぐ調子にのる」

こんなふうに自分の性格っていろいろ言い表せられる。
心の世界について学んだ人とか、博識な人とか、頭のいい人は特にそれが上手。
他人からの意見を取り入れたり、ものごとを俯瞰(ふかん)できる人も上手。

それでもやっぱりどこまでいってもそれは「一側面」でしかなくて


だって自己否定するときもあれば、しないときだってあるでしょ?
調子にのるときもあれば、のらないときだってあるでしょ?

なのにどうして「自己否定するとき」のほうを採用して、「自分はそういうところがあるから」って思っちゃうんだろうね?


※この記事の後半に(以下略)


他人からの意見のサンプル数をいかに多くしたところで、それは「近似値」でしかない。
恐らくこれが本質だろうっていう正解みたいなものに限りなく近いってだけ。


これは、誰でも。
私も同じです。


だって、こういうことよくない?

友達がなんだか落ち込んでそうに見えるとき。
ちょっと心配して「大丈夫?」って声をかけたら、「うん、大丈夫だよ」って返事が来たとするよね。


徳永の心の声:「うん、大丈夫だよ」? え、まじで???


いやいやいや。
こっちは気になるよね。
なんとなく。

友達の言葉の裏側に隠されたメッセージとかつい読もうとしちゃうわけ。
友達の表情とか声のトーンとか、いつもとなんか違くない?とか。
雰囲気もやっぱり暗いよね?
ほら、今現に笑顔が無理してそう!とか。


友達の様子を観察してはいるんだけど、「じゃあそれってどういう状況か?」っていう判断には、私の中の「解釈」が使われているってことが肝。キモ。
キモって言ってみたかった。


過去に、自分がが経験したこと、見聞きしたこと、いろんな参照元が自分の中にあってね。

そこから勝手に「やっぱりこういう時は無理してる可能性があるぞ!フィルター」とか「こういうタイプの人は他人に頼れないものだと思う!フィルター」とか「困ってる人がいたら助けなきゃいけないだろう!フィルター」とか(他多数)が発動しちゃうわけですよ。



こういうことが、何を見ても、誰を見ても、勝手に発動されちゃう。

主観ってそういうものなんだよね。




で、主観っていうのは、主にこの3つから出来上がることが多いんじゃないかと徳永は思っていてですね。

・過去の成功体験
・過去の失敗体験(傷、トラウマなど)
・集団心理


成功体験:
たとえば幼い頃に「お母さんの愚痴を聞き続けてあげたら、お母さんの表情がマシになった!」とかね。

感情的には、安心感や充足感。
血圧や心拍数が落ち着いたり、呼吸が深くなったり、心がじんわり温かくなったりする。
心地良さ+実績(結果)が伴うので、一度定着すると、論理的に(思考的にも)手放しにくいフィルターになりがち。

失敗体験:
たとえば「お母さんの愚痴を適当に聞いていたら、お母さんから私が怒られた!(だから愚痴を聞いてあげなきゃいけないんだ!)」「お母さんの愚痴をちゃんと聞かなかったら、ものすごく申し訳ない気持ちになった」などなど。

感情的には、焦りや怖れが大きいよね。
身体的には心拍数が上がったり、汗が出てきたり、心臓がキュッと縮み上がるような感覚になったり、呼吸が早くなったり。
身体的に反応しちゃうから、「頭では分かっているのに」的な抗えないフィルターになる。

集団心理:
所属しているグループの思考や思想と一緒になりやすい、というもの。
家族や親戚で同じ価値観を持っているとか、地域性・国民性・宗教観など。

これも同じ思考や思想を持つ人が自分以外にもいるということで、安心感やつながりを得られるのが大きい。
人間の大切な欲求の一つなので、これも抗いにくいフィルターに。


こうしたからあの修羅場を生き延びたよね!
あの時失敗したから痛い目見たよね!

ほら、今回はどっちだ!?

危険なら回避しないと!!
危険なものは遠ざけないとね!

じゃないとまた傷つくよ!?


だからフィルターが必要よね!!


ってことで、これがわたしたちが「主観」っていうフィルターを作り上げるようになった理由です。
物事を客観的に見ることができない理由の一つ。



目から入る情報にもフィルタリング。
だって目に入る前にある程度は取捨選択してから取り込んだほうが、のちのち処理しやすいでしょ?

目だけじゃなく五感すべて。
雰囲気とか勘といった非言語情報も含むよ!



そしてこのフィルターは標準装備。
24時間365日稼働しちゃう。

私たちが意識しなくても自動的に最初から適用された状態になっているし、このフィルター越しで取り込んだ情報しか身体に入ってこないから、良くも悪くも、歳を重ねるごとに主観は強化されていっちゃいます。


そう、まさに「がんこちゃん」。
徳永はEテレっ子。


たとえば、あなたが長年お母さんの愚痴の聞き役をしてきたとしてね。
大人になったあなたの目の前で、ある友達がなんだか不満そうにしているのが視界に入ってきたとするじゃないですか。

「何かあったの?って聞いたほうがいいんじゃないかな」
「愚痴を吐き出さないままだとしんどいかもしれない」

こんなふうに自然と感じちゃうわけ。
だってお母さんがそうだったからね。


で、その友達に「大丈夫?」と声をかけてみるんです。
そしたら「うん、大丈夫だよ」と友達から返ってきたとします。

でもあなたはこんなふうに思うんです(私みたいに!)

「無理してるのかもしれない」
「私に気を遣ったのかも」
「私のこと信頼してくれてないのかな」
「え、あの子には愚痴を吐いてるみたい」
「私の何がいけなかったんだろう」

だって自分にそういう経験があるからね。


また、今度はあなた自身が愚痴や弱音を吐きたくなったとしますね。
そんなときは、こう感じます。

「愚痴を聞かせたら、相手にきっと嫌な想いをさせるよね」
「どのぐらいまでだったら相手の迷惑にならないかな」
「お母さんと同じことをしてるようでなんか嫌だ」

だって、あなたが幼少期にお母さんの愚痴を聞かされてきたとき、あなたはしんどかったから。

聞き役のあなたがしんどかった想いをした分だけ、今度は自分が愚痴る側にまわったときに相手に同じしんどい想いをかけるだろうって感じちゃうから。


「愚痴を言う」っていうただの行為に対して、過去あなた感じてきた感情たちがバババババッと一瞬で引き出されちゃうんですね。



あとは一般的に、お母さんが常に「お母さんの方がしんどいんだから!」とマウントをとってくるタイプだと、「自分はどんなにしんどくても弱音を吐けないんだ。諦めるしかないんだ。」と何事も諦めることが前提になっていて、人生を諦めモードでしか見られなくなっていたり。

お母さんが幼い少女のようなタイプで、「お母さんは可哀そうな存在なんだから、そんなお母さんを分かってよね!あんたがどうにかしなさいよ!」というタイプだと、「とにかく誰かが困っていたら私がどうにかしないといけないんだ」と思ってしまうので、無理なことがあってもたとえ死んでも無理とは言いません!手足が無くなっても”ほふく前進”してみせます!!という思考が常だったり。

もちろんこれは母だけじゃなく父や兄弟、祖父母や学校の先生だったりもするよ。



問題がないときは、それで問題ないよね。

恋愛がうまくいってるとか、人間関係が良好だとか、仕事で達成感を感じてるときとか。
あなたが楽しくて、幸せなら問題ないんだけど。

そうじゃなくて。

もし今あなたが何か人間関係のトラブルで落ち込んでるとか、人生行き詰って途方に暮れてるとか、なんかずっと人生うまくいかないと感じるなら、それはあなたの主観が原因かも。
ってことを知っておいてほしいんです。


過去の経験から、過去の怖れや傷から作り上げた、あなたのフィルター。

そのフィルターで生きてきたから、今行き詰ってるとしたら?
そのフィルターで世界を見てきたから、今そうなってるのかもしれないとしたら?



「私はこう思うんだけど、実際は違うかもしれない。」

「私は、私の見たいように、見ているだけ。」

「真実が本当にそうなのかは分からない。」


こんなふうな言葉のフィルターを、意識的にかぶせてあげてほしんです。

なんども。


主観は手強い。
手強いからこそ、ずっと持っておきたい意識です。

それぐらい私たち人間は、難易度の高い人生を生きようとしているんですよね(セルフで)


だから私は、いろんな人とつながりを持ち続けたいって思うんです。


あなたの視界が曇ったときは、私があなたを支えられるもの。
私の視界が陰ったときは、今度はあなたに支えてもらえるもの。

自分の目だけで生きていく必要はないんだもん。

あなたが見えてる世界がすべてじゃない。
あなたが見えてる世界が真実じゃない。

世界は私たちが思っている以上に、平和だし、愛に満ちてるって思うんです。

それをみんなの目で見ていきたいって思うんです。


心のプロと一緒に取り組むのもおススメですよ。


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