短気で気分屋なワタシのパートナーシップ論。

2025-01-17

家族からの反対に心が揺れる。自分のやりたいことを貫くにはどうしたらいいのか?


もし自分のやりたいことを見つけて頑張ろうと思っていた矢先、それを自分にとって大切な存在の人から反対されたらどうしますか?


とても落ち込んじゃいますよね。


そしてこう悩むと思うんです。


「どう言ったらちゃんと分かってくれるのかな」
「どうしたら相手との関係を良好に保ちながら、自分のやりたいことを実現できるだろう」

「それとももう、自分のやりたいこと、諦めたほうがいいのかな」


なかなか難しいな、現実的に難しそうだなって感じるとき、私たちってこんなふうに考えちゃいますよね。

でも折り合いをつけようとしてる時点で、それってどっちも本望じゃないと思うんです。


今回ありがたいことに、公式LINEにご登録いただいているお客さまから個別のご相談をいただきました。わざわざありがとうございますー!

今日はそちらに回答していきたいと思います。


大好きな、認知症の祖母と。


ご相談内容▼
起業しようとしたものの、娘からの反対に悩んでいます。

娘は賢く、口では勝てません。
私が活動し始めたころは何も言って来なかったけど、今は私がzoomやセミナーに参加させてもらうたびに不愉快そうにしたり、心配をしてきます。

娘は私に似ていて、頑固で自分の意思がしっかり、とても繊細で、外では自分の気持ちは言いません。私以上に自己否定が強いです。私たち親の責任ですが。

一番大事にしたいと思っている子供に遠慮しながら、私は私のやりたいことを貫けずにいる。私が今やりたいと思っていることを貫くことは、その一番大事だと思っている子供を傷つける事になる。彼女はもう誰も信用できないと思ってしまうんじゃないだろうかと。

だったらこの活動をこれ以上広げることをやめた方がいいのか?と気付いてからモヤモヤしており、今後どうすればいいのか悩んでいます。

(Yさん)


Yさん、ご相談をお寄せくださりありがとうございました。


Yさんの中ではどっちも大切にしたいと願っている「やりたいと思っていること」と「娘の気持ち」を天秤にかけてしまうこと自体が、もうとてつもなくしんどいことだと思うんですね。

どちらかを取れば、もう一方を捨てることになるなんて。そんな選択肢、答えなんか出したくないですよね。

無理もないです。
どっちも大切にしたいものですもん。

それぐらい今の状況って「答えが出せなくて当然なんだ」ってことを、まずは知っておいていただきたいなと思いました。


Yさんの心の癖を探ってみる


それなのに、Yさんは「決断できない自分」をずいぶんと自責されてるようなんですよね。

いただいたご相談文の

私たち親の責任ですが。
子供を傷つける事になる

このあたりが、Yさんがご自身を責めてるんじゃないかなーと私が感じた理由です。


そしてそれって今回に限ったことではないんじゃないかなとも感じたんですが、いかがですか?


娘さんに限らず、相手のことを想うとぐっとこらえてしまうことが、今までも少なくなかったんじゃないでしょうか。


事象やテーマは変われど、今回のように「決めきれないわたし」「選べないわたし」「貫けないわたし」で思い悩んできたことって今までもありませんでしたか?

もっと言うと、「わたしは誰かを傷つける」とか「私のこと分かってくれない」とか。そんなふうに感じたことで、何か思い出せることはありますか?

もしあったとしたら、それがYさんの心の癖かもしれないんですね。


娘さんを通して考えてみる


そもそも娘さん思いなYさんは、娘さんの辛さがとてもよく分かってしまうので、2人分心を痛めてしまってる状況だと思うんです。

しかも娘さんはYさんご自身と似ているところが多いわけですね。そうなると余計に心配しちゃいますよね。


この子も私と似て頑固だから、周囲との衝突も多いだろうな。
嫌なことを嫌と言えず、学校でも苦しかったんじゃないかな。
自分の気持ちを打ち明けられず、ふさぎ込むこともあるんじゃないかな。
心の内を分かってくれる人に会うのって難しいよね。
しんどいんじゃないかな。
孤独だったらどうしよう。

これってYさん自身が経験してきた想いなはずなんですよね。Yさん自身がそう感じてきたから、娘さんもきっとそうなんじゃないかって感じて心配になっちゃうんです。


相手の気持ちを察っするのが上手な人はごちゃごちゃになりやすいんですけど、「相手の気持ち」だと感じ取っているそれは「私が思う”相手の気持ち”」なんですね。
私たちは自分の中にあるものを通してでしか相手を見ることができないんです。

よければこちらの記事の②も読まれてみてください▼
「ほんとうはもうこんな状況嫌なのに全然変われない」って長年思ってるのになかなか変わることができない人向けに、大切な4つの視点。「心の反応は好きも嫌いも一緒」「心は主語が分からない」「心は否定が分からない」「心は時間の区別ができない」です。悲観しすぎなくてもいい。だって「今」はずっと更新されてる。家族


となるとですね、Yさんのご相談文に書かれている、

私が今やりたいと思っていることを貫くことは、その一番大事だと思っている子供を傷つける事になる。

これは過去のYさんだったりしますか?
誰かがやりたいようにやってるとき、Yさんが傷ついたんじゃないんでしょうか。


彼女はもう誰も信用できないと思ってしまうんじゃないだろうかと。

Yさんが誰かに対して「もう信用できない」と失望したことや「やっぱり分かってもらえない」って諦めたことがあったのかもしれません。誰に対してだったんでしょうか。


今、Yさんの目に映っている娘さんは、かつてのYさん自身なのかもしれませんよね。


一般的に、母親は長女に「自分自身」を一番投影しやすいんです。「過去の自分」「娘だったころの自分」を今目の前にいる娘に無意識に重ねてしまう傾向が強いんですね。

そしてそんな自分自身は、「かつて自分が娘だったころの”母親”」と似たようなことをしてしまっている、なんてケースもあります。言葉遣いや接し方など、無意識に出ちゃうものなんですよね。


ややこしくなってしまったら申し訳ないです。


「わたしがやりたいことを貫こうとすると、誰かを傷つけてしまうんじゃないか」と思ってしまっているYさんと、相手のやりたいようにされて傷つけられた(失望させられた)過去のYさんがいらっしゃってて。この前者のYさんと後者のYさんが対立構造にあるんじゃないかなと感じたんです。


そんなYさんの心の内の状況が、今のYさんと娘さんとの間で再現されてるのかもしれないですね、というのが私の見立てです。

今目に見えているその状況は、Yさん自身の心の中の状況かもしれない。
そうなるとYさん次第で変えられるかもしれませんよね。


「もしも話」は自分軸への一歩


ここまでなんとなく伝わったでしょうか。

ちょっと無理があるんじゃないのかとも突っ込まれそうですけど、「もしそうだったら」という視点を持つことが今のYさんには大切なので、こんなお話をさせていただきました。

だってやっぱり娘さんのことを優先してあげたくなるじゃないですか。いくら自分のやりたいことを貫こうとしても、一番理解してほしい大切な家族からの理解を得られないなら罪悪感もハンパないと思うんです。どうしたって娘軸、家族軸になっちゃうのが自然なんですよね。

だからこそ、この「もしそうだったら」という視点でぜんぶ自分事として捉えてみると、今よりも少しは自分軸で考えられるようにもなります。


自分にもまだ主導権がある感じ。
自分が選んでもいいのかもしれないって思える感じ。

まだ諦めなくてもいいんだ、って感じ。


そんなのがちょっとだけでもあると、心の窮屈さとか問題の深刻さというのもちょっと和らぎそうだなって感じませんか?

私たちって真面目に悩むじゃないですか。当然ですけどね。でもそうすると無意識に「力んじゃう」んですね。本来であれば問題を乗り越えるチカラがあるのに、浮かぶアイデアも浮かばず、視野もどんどん凝り固まっちゃうわけですよ。で、そんなことになってることにさえ自分では気づかなくなっちゃうんです。こわいですよねーーー。

ふわっと力を抜くと今まで見えてこなかったものも見えてきたりするので、この「もしそうだったら」という視点は問題解決のためにはとても大切なものなんだと思っていただけると嬉しいです。

記事の冒頭で私からお伺いしたいくつかの質問についても、ぜひ思いを巡らせてみてください。より自分軸で捉えなおせるきっかけになると思います。


もう一つの大切な視点


そしてもう一つ大切な視点をお伝えさせてください。


おそらくYさんは今までも、こうして相手の気持ちを汲んであげてこられましたよね。お相手のことを観察して、表情や雰囲気を読んで、察してあげて、理解しようと頑張られて。

ときには、Yさんが折れてあげたり。
言いたいことを言わず、たくさんの言葉を飲み込んできたり。
自分が傷つくことで事態を解決したり。


それってどうしてだと思いますか?

どうして傷ついてあげてきたんでしょう?



Yさんはそうすることで、相手を愛してこられたんじゃないんでしょうか。


Yさんなりの愛。つながり方。
愛情表現だったんじゃないんでしょうか。


それだけ大切な人だからです。
どうでもいい人から何を言われても、私たちは傷つきもしないし、折り合いをつけようとはしません。


だからもしYさんが過去に「わたしがやりたいことを貫こうとすると、誰かを傷つけてしまうんじゃないか」と感じたり、相手のやりたいようにされて傷ついた経験があったとして。そこにもそんな「愛」があったんじゃないんでしょうか。


今、Yさんが娘さんとのことでこんなに悩まれているのも、それだけ娘さんのことが大好きだからです。娘さんのことを愛しているからです。


娘さんは「ママに起業を諦めてほしい」と叫びたがってるんでしょうか


娘さんはほんとうはママになんて伝えたいんだと思いますか?
何を願っているんだと思いますか?

私よりも娘さんのことをよく知っているYさんなら分かりますよね。Yさんと同じで、娘さんもとっても愛情深いはずです。


「ママには幸せでいてほしい」
「ママには笑顔でいてほしい」
「ママに楽しそうにしていてほしい」

という愛からの叫びなはずなんですよね。

これってYさんが娘さんに対する想いと一緒なんじゃないんでしょうか。


ママがほんとうに幸せかどうか不安なんじゃないんでしょうか。ママがほんとうに楽しんでいるのか自信が持てないんじゃないんでしょうか。そんな自由で楽しい生き方があるんだって、まだ知らないだけなんじゃないんでしょうか。

Yさんに向けられた娘さんの不愉快そうな表情や口酸っぱく訴えてくる不安も、娘さんなりの愛し方・つながり方。

そんな娘さんの言葉にならない想いを見つめ続けてあげませんか。
Yさんにとってかけがえのない大切な娘さんを、わざわざYさんの心の傷にしなくてもいいんですよ。


目の前の問題が解決するかどうかとか、お互いの意見の食い違いとか、そういったことは一旦横に置いておいて。


そんな「愛」に気付いてほしいんです。


今までもずっとあったはずの愛。
今もある愛。
自分に注がれている愛。


他者との愛でもあり、自分自身との愛です。
まずは意識しやすいところから意識してみられてください。


大切な人からの反対に心が揺れるというのは、自分がそんな自分の愛とつながることへの抵抗です。

自分の愛と繋がりましょう。自分なりにでいいんです。その先に、Yさんの夢が待っているはずで、そしてそこには大好きな娘さんの笑顔もあるんだと思います。




ちなみに今度、東京でそんなワークショップをします(徳永はファシリテーターを務めます)



今回の記事で何かご質問やご感想などがあれば、ぜひお送りくださいね。


徳永に相談したい!ブログに載せてもいいよ!
>> という方はこちらにお送りください

他の記事も読んでみてくださいね。
>> 過去に好評だった記事はこちら


みなさんからのコメントを楽しみにしています♪

匿名やニックネームでも投稿できます。
必ず私からお返事をさせていただいておりますので、ご感想やお気づきのことなどありましたら、お気軽にお寄せください!



無料でのご相談やご質問も受け付けています(LINE内でいくつかヒアリングの後、ブログで回答)
メッセージを投げてくださると、徳永が喜んでお返事します!


時々イベント開催してます。

占い鑑定士と心理カウンセラーが、異なる視点からあなたのご相談にお答えします。
私って何に向いてるの?あの人との相性は?いつ結婚できるの?などなど、ぜひ体験しに来てくださいね。


こちらもぜひご利用ください!

心理カウンセラー根本裕幸さんの「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーやコーチがお答えする、お悩み相談サイトです。

0 comments:

コメントを投稿

ニックネームや匿名でも自由にコメントができますので、感じられたことやお気づきなど、お気軽にコメント残してくださいね。
いただいたコメントへは必ず返信をさせていただいております〜!