短気で気分屋なワタシのパートナーシップ論。

2023-07-18

「なんで私の言いたいことを分かってくれないの」と夫婦ゲンカしたお話。


こんにちは!
カウンセラーの徳永麻由子です。

今日は、先週の7/10(月)に襲った九州北部豪雨の影響で、お義父さんの家が床上浸水したお話しです。
まさかの夫婦ゲンカに発展しました。


被災当日〜3日後までの様子

被災した日から3連休が明けるまでの、およそまるまる1週間。
一人暮らしのお義父さんの生活を立て直すべく、私と夫のシゲルさんで通い詰めてきました!

当初、元気だったお義父さんも、作業の合間合間に「はぁ〜どうもされん(どうしようもない)」「助かったばい」と、ぽつりぽつり弱音が。
聞こえるか聞こえないかぐらいの小さなボリュームで出てくるようになりました。

そりゃそうですよ!
頑固一徹の九州男児でも、お年は80歳手前。

災害に遭って、独り身で、自分だけでは途方もないはず。
そんな状況になっても堂々とは弱音が吐けない、素直に人に頼ることができないんだなと。
昭和のお父ちゃんってこんなにも我慢しいなんだなあと、私は作業しながらしんみり感じました。

そんなお義父さんと、息子のシゲルさんと、その嫁の私。


この3人で頑張ってたのが、ダメでした。


なぜって、この3人…。


「基本、頑張る」がデフォルトの3人だから。

人に頼るということを思い浮かばないわけじゃないんです。
ただその優先順位は至極低く、基本まずは自分たちが頑張るというコマンドで生きてきております。


普段ならまだしも、災害時は最悪です。
\(^o^)/



おかげさまで、そんなお義父さんの強気だった発言(「楽しみながらぼちぼちやる」「全部片付けるな、俺の分も残しとけ」など)を、半分冗談・半分本気で受け取る息子のシゲルさん。
「親父の性格だから、あんまり介入しすぎると相当怒るよ、あの人。だから俺たちも無理のない範囲でほどほどに手伝っていこう」と主張。

要は、大きな家具の移動や床剥がしなど、お義父さんが1人では出来ないところを、私たち夫婦が優先して作業してあげて、あとはぼちぼち連休明けにでもまた手伝っていこうとのことでした。


言いたいことは分かる。


分かるがな…


私しか気づいていない箇所とか私しか心配していない細かな部分はどうなるんだと!
(゚Д゚;)!!


まだ一度も動かせていない冷蔵庫とか大きな家具の下はまだ泥が残っているはずで。
早く拭きあげないと、迫る猛暑で、猛烈な悪臭を放つのでは?とか。

実際、何度も拭き掃除をしているにも関わらず、窓のサッシとか、障子やふすまのサッシ?溝にもまだまだ取れない泥が詰まっていて。
そういうところからも腐食が進んでしまうのでは?とか。

床下の泥もまだ残っているし、でも泥水はどっからか無くなっていってて、なんで?とか。
そもそもこの家はこのまま住み続けていいの?とか。
どこをどうチェックすればそれが分かるの?とか。
衛生的に好ましくないんじゃないの?いつカビは発生するの?とか。


市のホームページには被災者支援に関する情報はアップされてますが、こういう段階的な、現場的な参考資料は掲載がなく、YouTubeにもネット上にもそんなに役立つと思えるような情報が無かったんですね。
無かったんだけど、毎日毎日ずっとスマホを手に検索し続ける私。

どの情報を信頼していいのか分からず、情報弱者感がひどい。
私はほとほと困ってきていました。


そんな私は、お義父さんの発言は優しく無視して(ひどい)、3連休も休まずに作業を進めたいんだとシゲルさんに主張しました。
なぜ私の考えてるペースで作業しないのかと。


ここでケンカに発展 (^o^)…。


私とシゲルさんのケンカは滅多にありませんが、勃発した場合、冷戦です。

基本、私がむすっとし始めて、シゲルさんが話しかけてきても、無視。
そのうちシゲルさんも無視し始めたり。

そして大体、シゲルさんが「じゃあいいよ、麻由子のやりたいようで」って投げやりにケンカを終了させようとするので、私は「そうやって納得しないまま話し合いから逃避するんじゃないわよ!!」的なオーラを発しつつ無視をするというスタイルです。
(`Д´) ムキー!


お互いにイライラがおさまりません。
お前が私をイライラさせたんだからな的な怨念が飛び交います。

イライラといえば、先週、私は「怒り」に関する講座を開催したんでした。

ああもうやだ…
自分のイライラのルーツがわかっちゃう…
心理カウンセラーってやつは…(白目)


私はお義父さんを助けてあげたいんです。
たとえ親戚じゃなくても、困っている人がいて、自分が助けてあげられるなら、喜んで助けてあげたいんです。

でも私にしか気づいていない「小さな心配事」が山積みだと感じていて。
私ばっかり心配してるんじゃないかって、それも不満で。
私だって自信ないのに。

なんであなたたちも私と一緒になって心配してくれないのよ!
なんであなたたちも私の不安を背負ってくれてないのよ!
なんで私ばかりこんな負担が大きいのよ!

そんなに私ばかり損するなら、助けてあげたくもない!!
何もしたくない!
全部お前たちのせいじゃーー!


う、うわぁ、

私、なんて心が狭いんだろう…
こんな私、本当に最低だ…


という、こんな自己嫌悪と自己否定が、私のイライラの正体です(再び白目)
皆さんも自分のイライラをこういうふうに考えてみてね!結構くるよ!(精神的に)


ケンカ中で、イライラ中で、私はまだシゲルさんを無視し続けていたい気分ですよ。
打ち明けましたよ、これをさ。

それでも私が望むような「話し合い」にはならなくて。

「私はあくまでこうしたいってだけで、シゲルさんの意見が聞きたいんだけど、どうかな」って言っても、結局は「麻由子のやりたいようにでいいよ」と、自分の主張を曲げてくれたシゲルさん。

ああ、すまぬ。。。
私はやっぱり人を攻撃してしまう気性なんですね。
私の話を聞け的な要求が大きいんでしょうね。

そして私にとっては全く嬉しくないのだけれども、「自分の主張を諦めて、私に合わせてくれるシゲルさんの行為」は、彼なりの愛情表現なんだろうなと。

夫婦ゲンカ中、そうやっていろんな想いでいっぱいになった徳永でした。



その日を境に、私とシゲルさんに変化が現れました。

2019年の台風19号で浸水被災した先輩の存在を思い出し、急遽いろいろ経験談を聞かせてもらえることになったり。
大学時代の友人たちに事の顛末を話して、みんなにお祈りしてもらったり。
行政の窓口あちこちに電話しまくって、情報を乞うたり。
シゲルさんは、お義父さんを説得してボランティアさんに頼れるようにしてくれたり。
周囲も被災してて頼れないと遠慮していたご近所さんに助けを求めてみたり。
私の家族に相談して、連休中にお手伝いにきてくれるようになったり。

私の妹や母にも来てもらい、私しか心配してなかった細かな部分を手伝ってもらったり。

妹の彼氏さんまで手伝いに来てくれて、力仕事もたくさん手伝ってくれました。

おかげさまで懸念してた泥がほとんど取り除けました。


最後はお義父さんと一緒に室内でBBQ。一緒にご飯を食べるのは15年以上ぶりらしいよ、この父息子。

大きな家具や家電もたくさん捨てられて、あとは残すところ、床下の泥の撤去ぐらいまでになりました。
これはもう一番厄介な問題なので、もう然るべきところにお願いすることにしました。


みんなイライラするよね。
被災ってそれだけ大変なことだもんね。

普段、元気な人ほど、苦しいと思います。

「自分ばっかり」って1人で負担を抱えてると感じる時は、「自分がそう思っちゃってる」だけで。
「自分たちばっかり」って損してる気分になる時は、誰かに「助けてください」って言ったところで助けてもらえるわけがないって無意識に思っちゃってるだけで。

助けてもらえるかどうか分からないのに「助けてください」って自分の主張を訴えること。
解決するかどうかは分からないのに「助けてほしい」って自分から打ち明けること。

そうやってむず痒い想いをしながら、何かに頼ろうとする選択は、とても勇気がいるんだと思いました。

なぜなら、そんな自分はなんて情けないんだ、なんて役立たずなんだって普段から自己嫌悪しているから。


シゲルさんとケンカをした後は、それまで以上に楽しく作業ができました。
思いっきりお義父さんを手助けできました(当社比)

私が起こした夫婦ゲンカも、決して上手なコミュニケーションの取り方ではなかっただろうけど、作業を終えたお義父さんとシゲルさんの笑顔を見て、勇気を出して言ってみてよかったなぁと思えました。


そんなこんなで、怒涛の1週間を終え(合間にカウンセリングもしてました。えへへ)、心機一転でまた今週からカウンセラー活動もペースを戻したいと思います。


今月はありがたいことにたくさんカウンセリングのお申込みをいただいておりますー!
ぜひご利用ください♪
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