最近ブログで私の中の「暴力性(ジャイアンみ)」をアピールしまくってたら、オレンジ色の洋服を着ているだけで周囲の人たちから「あ、さっそくジャイアンを意識したの?」ってニヤニヤ言われるようになりました。
たとえ違ったとしても違うとは言えず、「はい、早速身につけました!」とか言っちゃう私。
全然ジャイアンやないやん。
空気を読んじゃうジャイ子、徳永麻由子です。こんにちは!
カウンセラー仲間のフミさん(左)と彩ayaちゃん(右)。天神で飲んだくれた。 |
今日は無料相談サイトココロノマルシェに寄せられたご相談にお答えしていきたいと思います。
元気に、軽やかに!ゴーゴー!
今回のご相談内容
夫婦仲の再構築
(引用元URL)
はじめまして、初めて投稿させていただきます。
私は現在結婚して1年弱の新婚です。
相談内容ですが、嫁がどうしても許せないことを私が1度してしまい、もうしないことを約束したにも関わらず、安易に嫁に隠れて、嘘をついて同じことを繰り返してしまい、それが嫁に発覚しそれを理由に現在離婚直前の危機になっています。
当時は嫁にバレなければなどと安直な考えだけで、今は常識的に考えればそんなことしたいと考えること自体おかしいことであることは自覚しており、反省しています。
ですが、嫁からすれば私を信じていたのに嘘までつかれて裏切られた気持ちが大きく、私が何を言っても信用できない、どうせまたやるのでは、などと言われました。
私自身も感性が異常なので本質を読み取ることができず余計に怒らせてばかりの会話を繰り返しています。
ここから夫婦仲を再構築するためにはどのようにすれば良いかわからなくなってるので教えてください。
(ご相談者:ひろさん)
(引用元URL)
はじめまして、初めて投稿させていただきます。
私は現在結婚して1年弱の新婚です。
相談内容ですが、嫁がどうしても許せないことを私が1度してしまい、もうしないことを約束したにも関わらず、安易に嫁に隠れて、嘘をついて同じことを繰り返してしまい、それが嫁に発覚しそれを理由に現在離婚直前の危機になっています。
当時は嫁にバレなければなどと安直な考えだけで、今は常識的に考えればそんなことしたいと考えること自体おかしいことであることは自覚しており、反省しています。
ですが、嫁からすれば私を信じていたのに嘘までつかれて裏切られた気持ちが大きく、私が何を言っても信用できない、どうせまたやるのでは、などと言われました。
私自身も感性が異常なので本質を読み取ることができず余計に怒らせてばかりの会話を繰り返しています。
ここから夫婦仲を再構築するためにはどのようにすれば良いかわからなくなってるので教えてください。
(ご相談者:ひろさん)
心理カウンセラーの徳永麻由子です。
ひろさんは男性で、旦那さんって認識で合ってますでしょうか。
それが合ってるとして、早速ツッコミたい。
嫁がどうしても許せないことを私が1度してしまい、もうしないことを約束したにも関わらず、安易に嫁に隠れて、嘘をついて同じことを繰り返してしまい、それが嫁に発覚し
当時は嫁にバレなければなどと安直な考えだけで、
なんでバレないと思ったんすか。
いえ、責めてるとかじゃなく。
正直に聞きたくてですね。
私の夫のシゲルは嘘をつくのが下手で下手で。秒でバレます。私が見抜けるからとかじゃなく、彼が下手くそなんですよ。私にとっては小学生の子どもが嘘をついたときのような挙動に見えるんですね。アラフィフのおっさんですよ。
でもこれって世の中の女性の多くがうなずく案件じゃないかなと思うんです。
そしてもう一つツッコミたいことが。
現在離婚直前の危機になっています。
離婚直前の危機ってどういう状況すか。
おそらく「離婚直前」とか「離婚の危機」のようなニュアンスの現状なのかなとは思うんですが、「クリスマスイブイブ」的な表現に感じ、思わず漫才好きの私は「平日やないかい」とツッコんでしまいました。
こんな冒頭ですみません。
でもこれって、どっちもひろさんの揚げ足取りをしたいわけじゃなくてですね。
ひろさんってそういうちょっと抜けた人というか、うっかりさんというかお茶目というか、人にツッコまれるようなところって普段からありませんか?
要は、「愛されキャラ」だなあって感じたんですよ。
ひろさんのお話しを直接伺っていないので推測にはなってしまうんですが、そんなお人柄の印象を受けたひろさんに対して私からお伝えしたいことを書いていきたいと思います。
私の書く記事は長めなんですが、順を追って説明していきますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
「そうじゃねーよ」案件にならないために
ひろさんのご相談文の
嫁がどうしても許せないことを私が1度してしまい
嫁からすれば私を信じていたのに嘘までつかれて裏切られた気持ちが大きく、
私が何を言っても信用できない、どうせまたやるのでは、などと言われました。
これはどの部分が「事実」で、どの部分がひろさんの「解釈」なんでしょうか?
事実と解釈が入り混じってる可能性はありますか?
ひろさんが普段考え事をする時って、自己完結型、問題解決思考タイプですか?
これはあくまで可能性ではあるんですが、奥様がおっしゃった内容、怒っている理由がすべて「正解」とは限らないよねってこともありまして。それらは表面上の理由であって、もっと別のところに本音が隠れていたりするってことがあるんですよね。
あと、「別れたい」「しばらく距離をおきたい」「離婚したい」と打ち明けるときは、往々にして聞き手にとっては寝耳に水ですが、打ち明けた側にとってはじっくり抱えていた長年の想いだったりもします。
とすると、奥様にとってみれば、ご自身の本当に分かってほしいと願っていることを夫に分かってもらえないまま、そのもっと先にある解決(仲直り)に向かおうとされるのは、どうでしょうか?
今、ひろさんが目に見える事象をもとに分析して、反省して、話し合いたい!夫婦仲を再構築したい!と頑張っても、悲しいことに、奥様からすると「そうじゃねーよ」になっちゃう可能性もあるんです。
女性って怖いですよね。正解を教えてくれないくせにね。まあ私もしょっちゅう夫に察しろよ的な感じでオーラを放ってます。本当、カウンセラーとしてどうかとは思ってます。
でも、「もし」ですよ。
もし奥様にも、夫側からはよく分からない事情や理由があるとしたら。
そこを無視して歩を進めるのは危険じゃないかな?ちょっと待ってみませんか?と私は感じたんです。
もし奥様にも、夫側からはよく分からない事情や理由があるとしたら。
そこを無視して歩を進めるのは危険じゃないかな?ちょっと待ってみませんか?と私は感じたんです。
私たちは自分が思っている以上に制御不能な生き物
ひろさんがどんな行為を繰り返してしまって今回の事件に発展したのか、私には全く想像がつかないんですが、「ダメだとわかっていたのについやっちゃった」ってことですよね。
しかも、
今は常識的に考えればそんなことしたいと考えること自体おかしいことであることは自覚しており、反省しています。
こういう状況って、「ひろさんは加害者で奥様が被害者」という心理的な構図を作り上げると思うんです。
そうすると、加害者側に立たされたひろさんはどうなっちゃいますか?
反省するしかないんですよ。
「自分が間違っていた」「自分が悪かった」「もう二度としません」「ごめんなさい」と、ひたすら自戒と反省を繰り返しちゃいます。そして「次はもう同じことを繰り返さないために」と半ば強制的に前向き思考を持たざるを得なくなるんです。
だからこそ私は、「反省しないでください」と声を大にして言います。
大なり小なり、加害者なる側の人は誰だって頭(思考)では分かってるんですよ。
自分がダメだったって。
悪いのは自分だって。
それでも同じことを繰り返しちゃうのは、心(感情)ではそれを必要としているからです。
私たち人間って意外と自分が思っている以上に制御不能で、顕在意識は1-3%程度のパワーしかなく、潜在意識や無意識が97-99%の影響力を持ってます。
もしひろさんが、ご自身の考えとは裏腹にちぐはぐな行動をとってしまう、ということであれば、自分の潜在意識や無意識が求めているからついついやっちゃう、ってこと。
スキルLv3のサンダーと、スキルLv97のサンダガじゃ、比にもならないんです。
「自分なりの事情」「自分なりの理由」
ひろさんは今回、奥様に隠れてその行為を繰り返してしまったとのことですが、それがどうしてかは深掘りされたことはありますか?
今回が初めてなんでしょうか?
過去にも似たようなことってしたことありますか?
どうしてそうせざるを得なかったんだと思いますか?
ここをひろさん自身がスルーしてしまっては、ひろさんの心の97-99%は納得しないままになっちゃうと思いませんか。
だから、ひろさん。
反省はまだしないでください。
ついつい反省しちゃうと思うんです。
しょうがないんですけどね。
でもすぐに反省するというのは、こういった「自分なりの事情」「自分なりの理由」があるはずなのにその声を押し殺してしまうようなものなんですね。
反省は、もう少しだけ、後に。
今じゃなくていいんですよ。
「問題行動」は心のSOS
問題行動は心のSOSです。
問題行動というと仰々しいな。
「世間的・一般的には許されないとされること」とか「法的に罰せられること」とかもあれば、「自分が問題視していること」なんかも含むと思ってください。どんなに小さなことでも。
先ほど説明したように私たちの潜在意識下に何かしらの理由によって生まれた欲求があって、それが抑圧され続けたとします。そうすると、行き場を失うわけですよね。
水中で行き場を失った気泡は必ず浮き上がってくるように、抑圧され続けた欲求は消えることなく、自然とどこかから噴出します。
それが「問題」を作り出すんですね。
そして実は「怒り」という感情も似ていまして。
怒りは「救いを求める声」。
問題行動が心のSOSを求める「声なき声」だとすると、怒りは心の奥底から救いを「叫んでいる声」なんです。
パートナーは同じ感情を共有する
ひろさんの奥様。
時系列は分かりませんが、
奥様は怒っていらっしゃるんですね。
嫁からすれば私を信じていたのに嘘までつかれて裏切られた気持ちが大きく、私が何を言っても信用できない、どうせまたやるのでは、などと言われました。
怒らせてばかりの会話を繰り返しています。
奥様は怒っていらっしゃるんですね。
この奥様の言葉は誰に向けたものだと思いますか?
ひろさんにだけ向けた想いでしょうか?
奥様の口から「信用できない」「どうせまたやるのでは」と言う言葉が出るというのは、「私はあなたを信じたかったのに」という前提が奥様の中にあるからですよね。
「私はあなたを信じたかったのに、こんな事態になった今、あなたを信じることができない私でごめんなさい。あなたを受け入れてあげることができない私でごめんなさい。」
という心の叫びなんじゃないでしょうか。
奥様は自分自身を責めているのかもしれません。
こうやって、パートナーって実は同じ感情を共有しています。お互いの表現や問題の出方が違うだけで。
ひろさんが同じことを繰り返して奥様を傷つけてしまったことに罪悪感を感じ、そんなご自分に疑心暗鬼になってしまうように、奥様は奥様でひろさんに対して何かしら罪悪感を感じ、そしてそんなご自身のことを自己嫌悪してしまっているかもしれません。
認知できないぐらい深いところで、
「あなたの望むような私でいてあげられなくてごめんなさい。」
「あなたの望むように愛してあげられない私でごめんなさい。」
お2人の心の中には、こんなたくさんの「ごめんなさい」があるのかもしれませんよね。
夫婦仲の再構築の作戦を練るのはだいぶ後になります
私たちはみんな誰しも、この罪悪感をちゃんと直視するのが怖いんです。ちゃんと感じるのが怖いんです。だから、私たちはこの感情を感じざるを得ない状況から逃げたくなるんですよ。
それが「距離を置きたい」「別れたい」「離婚したい」「ムカつく!顔も見たくない!」といった気持ちとして認知することになります。
ね?人間の心って面倒臭いでしょう?
(伝わったか心配です)
いろんなことがお互いに複雑に絡み合ってるからこそ、パートナーシップの問題は対処療法では太刀打ちできないんです。焼け石に水なんです。(と、私は思う派です)
時間もかかるし、エネルギーも使う。
無理して頑張っちゃうと、ゴールまで持たないんですよ。
そのためにも「自分軸」が必要になってきます。
夫婦仲の再構築とはいえ、奥様のことと同じぐらいひろさんご自身に目を向けてあげてほしいんです。
自分はどういう人間なのか。
何ができて、何ができないのか。
どういう理由で同じことを繰り返さざるを得ないのか。
それをどう感じているのか。
本当はどうしたいのか。
自己理解とか「自分に寄り添う」といってもいいかもしれません。
そんな自分の在り方を知ることによって、夫婦仲の再構築の方法も変わってきますから。作戦を練るのはそれからかもしれませんね。
ちなみにこの自己理解の深堀りは、ご自身で自問自答を繰り返されてもいいと思いますし、カウンセリングを活用されるのもオススメですよ。誰かに手伝ってもらう方が断然早いですからね。
怒りを向けられるということ
ここでちょっと蛇足を。
これってなんでだと思います?(自分で言うな)
私はシゲルに「解決」も「改善」も求めてないんですよ。いや、求めてなくはないけど、最重要事項ではない。
怒りをぶつけさせてくれるかどうか、が私にとって一番大事なんですね。
怒りんぼうで短気な私は、怒りを感じた時は我慢ができません。とにかく怒りたいんです。怒らないで済むならそれがいいんじゃないのって思うじゃないですか。いえいえ違います、怒りたいんです。
怒ってるのにそれを我慢しなきゃいけない環境は私にとって地獄です。
だから私はいつも怒りを受け止めてくれるシゲルに対して「サンドバックになってくれてありがとう」と感謝でいっぱいなんです。(※注意 決して受け止めてくれてるわけではない)
ひろさんの奥様が私のような怒りんぼう属性かどうかは分からないんですが、もしよかったら怒れる女性の生態調査のつもりでぜひこちらの記事も読まれてみてください。
なぜ私がこんな話をしたかというと、ひろさんにお伺いしてみたいんです。
ひろさんなりの奥様の愛し方、ひろさんはどれだけ受け入れられてるでしょうか。
ひろさんは、
私自身も感性が異常なので本質を読み取ることができず余計に怒らせてばかりの会話を繰り返しています。
ご自身の感性が原因で、奥様を余計に怒らせてしまっていると、ここでもまた反省をされてるんですね。どうしてそんなに自責されてるんでしょうか?
そんな想いをしてまで、ひろさんは奥様を愛しているって分かりますか?
奥様に怒りを向けられることで、
奥様の怒りを受け止めることで、
奥様の怒りを自分の戒めとすることで、
ひろさんは奥様を愛しているって気付いてらっしゃいますか?
耐え忍ぶ愛です。
どんと構えている重みのある愛です。
頼もしい、この上ない愛です。
そんな愛がひろさんの中にあるということを、ひろさんは気づいてらっしゃるでしょうか。
罪悪感がある時のテーマは「許し」
今日させていただいたお話はどれも、実際に私がカウンセリングさせていただいた時に話す順番、話す内容です。
こんなふうに、ご自身のこと、奥様のことをいろんな角度から見つめてみて、そこでひろさんが何を感じたかを拾っていきます。ひたすら。
そして徐々に自分の素晴らしいところ、自分の不出来なところを認めていくんですね。そんな「不完全」な自分を受け入れていきます。
もしひろさんが、私が冒頭で言ったような「抜けたところがある」「うっかりさん」的な要素をお持ちであれば、それは「不完全さ」です。
私たちはみんな不完全です。
だからこそ、誰かが私たちを愛したいと思ってくれるんです。
ひろさんの不完全さは、ひろさんが自責するためにあるんじゃありません。
ひろさんのことを誰かが愛するためにあるんです。
自分を愛させてあげるんです。
許してあげるんです。
そして、
「私は不完全なんだけど、うまく歩み寄れないけど、それでもあなたを愛させてほしい。」
そう願っていいんだよと自分自身に許していくこと。
自分も人を愛していいんだよと許してあげること。
自分の犯した罪を反省してしまう私たちは、こんなふうに自分自身を愛させることや愛に触れることを許していくのが結局のテーマになるんだと思います。
どうかひろさんがご自身の愛に気づきますように。
耐え忍ぶ愛の素晴らしさを受け入れられますように。
ひろさんと奥様にとって幸せな選択ができるようになりますように。
心から祈っています。
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