「他人軸でも、わたしはわたし」を育てる心理カウンセラー

2026-09-27

お金を稼げてないと夫に決めつけられて嫌だった…でも事実だし…とモヤモヤ。正解探しと自己攻撃が癖になっていませんか?


他人からの言動で嫌な思いをしたということは、心(感情)が揺れ動いたということ。
それだけご自身にとって何かしら心の傷があるのだと思うのですが、その傷は誰から受けたものでしょうね?

今日はココロノマルシェに寄せられたご相談にお答えしていきたいと思います。

思考的なアプローチと、感情面からのアプローチの両方をご紹介してみたので、他者からの言動でモヤモヤするみなさまはぜひ読んでみてくださいね。


「お金が稼げていないという現実」

こんにちは。先日、夫が親族との会話の中で、「俺たち両方ともお金なくてよかったね笑」と、悪気なく冗談で言いました。
私は、言霊があるからそんなこと言ったら稼げなくなるよ、やめてと言ったのですが、、モヤモヤが止まらず。

本当は、私まで稼げないと決めつけられたようで嫌でした。
でも、現実、わたしは稼げていません。悔しいです。でも、事実なんです。

この気持ちを夫にぶつけていいものか。
でも事実だから、、。この悔しい気持ちをどうしたらいいのでしょうか。
稼げばいいんです、と言われても稼げないんだもん、という気持ちになってしまいます。すみません。

ご相談者:さきさん


さきさん、こんにちは!
心理カウンセラーの徳永麻由子です。

自分が内心気にしてるところを他者から突かれるのって、気持ちのいいものではありませんよね。

ちなみに私は、「旦那は常に妻のいちばんの味方でいろよ」と思っているので、もし我が家の夫のシゲルが私に歯向かうものなら、間違いなく中段回し蹴りですね。蹴ります。あ、もちろん実際に蹴ったことがあります。何度も。


夫(右)を


蹴り上げる(イメージ)


その点、さきさんはまだ旦那さんを蹴るどころか、悔しい気持ちもぶつけてはおられないようですので、その我慢強さに脱帽です。うちのシゲルが聞いたら、さきさんのことを心底褒めちぎると思います。本当にスゴイ。


ただ、さきさんも書いていらっしゃいましたが
私まで稼げないと決めつけられたようで嫌でした。
でも、現実、わたしは稼げていません。悔しいです。

「実際に本当のことを言われてる」っていうのがキモですよね。

「違うもん!」って否定でもできれば相手とまだ戦える余地(?)がありますが、「くそっ…何も言えねえ…!でも受け入れたくない…!」とこっちだけが不快な悔しさと惨めさに襲われ、じんわり涙が出てきそうだけど、それも嫌。泣いてたまるか、って感じ。
私だったらそんな気持ちになるんですが、さきさんはいかがですか?

むかつくし、悲しかったんじゃないかな、と思ったんです。


夫が親族との会話の中で、「俺たち両方ともお金なくてよかったね笑」と、悪気なく冗談で言いました。

「悪い人じゃないんだけど…」って言うときは、実は傷ついたときなんじゃないでしょうか。


ほら、よく女子同士でおしゃべりするときの「ちょっとむかついたよね」の「ちょっと」は「ちょっと」じゃないですもんね。「あいつふざけんなよ頭かちわってやろうか」っていう意味で使うと思うんです。

「あの人、悪い人じゃないんだけど」とか「悪気があったわけじゃないと思うんだけど」とさえ足しとけば表現がマイルドになるので、便利な枕詞(まくらことば)なんですよね。無意識に多用できちゃいますしね。


さきさんもそんなワンクッションをおかないといけないほど、「傷ついた」と主張するのが普段から苦手ではありませんか?


本当は、とても傷ついた。
本当は、とても悲しかった。


さきさんが感じてらっしゃる「悔しい気持ち」の下には、そんな感情があるのかもしれませんよね。だとすると、この「とても傷ついて、とても悲しかった」という想いをまずは大切にしてあげてほしいなと思ったんです。


たぶん、すごくお優しいんですよね。心優しい人は、たとえ自分が傷つけられても100%他責に振り切れずに、ひたすら自責!みたいな苦行を選んじゃうことも多いんです。自責や内省がお好きなタイプならそれ自体は問題ないんですけどね。


ただここで私の嗅覚が反応したのですが、さきさんは心優しいところもあるけれど、でも、


「決めつけられたようで嫌だった」
「悔しい」
「夫にぶつけていいのか」

というアグレッシブで好戦的なところもお持ちのようなんですよね。


私と同志のにおいがすごくします(クンクンクンクン)


つまり、さきさんも本来は、夫に不満を感じた瞬間に中段回し蹴りで攻撃できちゃうぐらいにはエネルギッシュで感受性豊かなタイプなんじゃないかなあと思ったのですが、そのあたりご自身ではどれぐらい受け止めてらっしゃいますか?
「感情豊かなところって、私らしいな」ってどれぐらい思えてますか?

もちろん旦那さんへの暴力をおススメしてるわけではなく、あくまで感情の動きのお話だと捉えてください。感情の出方って人それぞれなので、個性そのものなんですよね。

私の嗅覚が反応した攻撃力高めなところも、すごく素敵な「さきさんらしさ」のひとつだと思うんですが、ご相談文からはだいぶ自信がないようにも感じたんです。いかがでしょうか?

しかも、

稼げばいいんです、と言われても稼げないんだもん、という気持ちになってしまいます。すみません。

お金に関しても、自信が持てないようですね。


なのでカウンセラー目線としては、悔しい気持ちをどうすればいいのかという問いよりも、「そもそもさきさんは、どうしてそんなに自信が持てないんだろうね?」と「お金に何を投影しているんだろうね?」という点が気になりました。


ちなみにこの2つのテーマは今まさに私が抱えている問題でもあるので、さきさんに問いかけているようで私自身にブーメランで刺さっています。つらいですが、このまま書き続けます。

もし「自信あるわボケ!」と感じられてたら、ごめんなさいね。徳永とかいうカウンセラーはぽんこつだなあと思っておいてください。

ここからはあくまで一般論なので、さきさんも可能性のひとつとして読んでみてくださいませ。

*

心の世界では、「私たちが自分に自信が持てないときは、正解を探しているときだ」という言葉があります。


自分の外側にある基準や常識を「正解」と捉えていて、自分をその正解と照らし合わせてしまう状態です。

人間関係やお金、人生、仕事や能力など、私たちは普段からいろんなことで悩みますよね。

「本当にこれで合っているのかな?」
「あのときの私の選択、間違っていませんよね?」
「みんなはうまくやってるのに、なんで私だけ…何がいけないんだろう…」

そうやって答え合わせをしたくなる気持ち、安心を求めたくなる心境です。「ああ、私は間違ってないんだな」っていう保障のような。


もちろん場合によっては「正しい選択」や「正解」というものもありますし、役に立つこともあるんですが、残念ながら「自分に合っているかどうか」は全く別なんです。


私らしい選択なのかどうか。
私らしい幸せなのかどうか。


ね?
本当は知りたいですよね。どれが私らしい選択なのか、私らしい幸せなのかを。なんなら、正解よりも幸せかどうかのほうが気になりません?


なのに私たちは、ついつい「これで合ってるんだろうか?」「私、間違ってないよね?」「どう選択すればいいんだろう」と、正解探しをしてしまいます。なぜなんでしょうね。


答えは非常にシンプルで、「攻撃されたくない」からなんです。


嫌ですよね。人からの攻撃。
ましてや家族や親しい人からの攻撃なんて傷ついちゃいますよね。

だからこそ、

正しい選択であれば、責められないだろう。
正解であれば、批判されないはずだ。

と信じて、正解を求めちゃうわけです。間違うことが怖くなります。できるだけ正しい側にいないと不安でいっぱいになっちゃうんですね。

正しい選択肢が知りたいわけではなく、「攻撃されたくない」が実は本音だった、ってこともカウンセリングの現場ではよくあります。


さきさんは旦那さんに勝手に決めつけるような言動をされ、傷つき悲しかったわけですが、「でも旦那の言うとおりだしな」という現実(=正しさ)を突きつけられて、感情の身動きがとれなくなっちゃったのだとしますね。

このとき、「旦那が正しい」=「自分が間違っている」と感じてしまい、攻撃されてるような感覚になります。

そうすると、実際には「私はとても傷ついたし、とても悲しかった」と感じていても自分の感情を否定します。「私は実際に稼げてないから」というもっともらしい現実的な理由を自分に言い聞かせて、無意識に自分の感情に蓋をしてしまうんですね。

その行き場がなくなった感情たちが、今さきさんが感じてらっしゃるモヤモヤの正体なのかもしれません。

*

そしてさらに、もうひとつ。

「誰かから攻撃されるのが怖い」と感じているということは、日ごろから自分で自分を攻撃しているんじゃないか?と推測できます(投影の法則ですね)


さきさん、いかがでしょうか?

自分を責めてしまう。
自分を否定してしまう。
自分を攻撃してしまう。

そんな癖はお持ちではありませんか?


自己攻撃の理由は様々あってですね。
劣等感、コンプレックス、無力感、罪悪感などなど。それこそ先述の「正解探し」癖による自信のなさも含まれます(なかでも、罪悪感によるケースがとても多いです)

そして理由はどうあれ、「自己攻撃をしていれば、(これ以上)他者から攻撃されずに済む」という心理が働きます。


私が私を十分に責めてますから、もう私を責めないでください。

私が私をたくさん否定してますから、もうこれ以上私を否定しないでください。

私がいっぱい私を罰してますから、お願いだからもうやめてください。


そんな無言のメッセージを他者に向けることになるんですね。


もしさきさんが「私が私を十分に責めてますから、もう私を責めないでください」という色眼鏡をかけて世界を見ているのだとしたら、今回の旦那さんの言動の重みたるや。そう簡単に割り切れるものではないですよね。さきさんにとっては心をたくさんかき乱されて当然のことだったのだと思います。

だからこそやっぱり、旦那さんを蹴り飛ばさなかったさきさん、すごすぎです。

*

今日お伝えした「正解探し」と「自己攻撃」は、無意識の癖としてよく出てくるものです。「パターン」とも言います。

さきさんも普段から、「もしかして自分も無意識にやってないかな?」と意識することから始めてみてくださいませ。意識するだけでパターンが弱まることもありますよ。



①「とても傷ついて、とても悲しかった」という想いを大切にしてあげる。
②「正解探し」と「自己攻撃」など、無意識のパターンを意識する。

というのがここまでの私からの提案でした。


ここまでは比較的「意識のはなし」「思考的な試み」なので、ご自身でも取り組みやすいのではないでしょうか。

で、一番肝心なのはここからです(長くてすみません)


もう少し深いところの感情も気になるのです。

*

自信を持てないさきさん、正解探しや自己攻撃のパターンを持ってるさきさんだとしてですね、「何の感情がそうさせちゃうのか?」っていうところを、私だったら深掘りしていきたいんです。

そしてその感情をまずは自分で受容してあげるのはどう?というのが私たちカウンセラーの視点です。


さきさんは、「稼げない人」ってどういうイメージがありますか?


頭に浮かんだ言葉や心に浮かんできた想いを軽くでいいので、紙とペンを用意して、ぜひ30個以上挙げてみてください。ポジティブなものでもネガティブなものでもOKです。


さらに以下の質問もおススメです。


「稼げない私」のこと、どのぐらい嫌いですか?
申し訳ない気持ちになっちゃうのはなんででしょう?
「稼げない妻」は旦那さんにどう思われるって感じますか?
「お金のある私」と「お金のない私」って何が違うんでしょう?
なにかが欠けてるとか、「女性としての自信の無さ」ってあったりしますか?

「稼いでいる人には価値があり、稼いでいない人には価値がない」という思い込みはどのぐらいありますか?

「稼げるかどうか」と「自分の価値」を結びつけちゃうとしたら、いつからですか?

さきさんのご家族や近しい人たちは、「稼げない人」をどういうふうに見てましたか?



こうしてきっかけになった感情を深掘っていくと、「お金」に何を投影しているのかが分かってきます。ただ単にお金が稼げないという話ではなく、実はさきさんが抵抗を示していたり受け取りたくない感情や価値観が見えてくるんですね。

それがさきさんの今の「本音」なんだと思うんです。


私たちが自分に自信が持てないとき、自分の本音(感情)に蓋をして、「どうすべきか?」と外に正解を求めてしまいます。そんなときこそぜひ「私はどう感じてるかな?」「どうして私はこう感じてしまうんだろう?」と自分の内側に問いかけてみてほしいんです。

自分が今何を感じているのかを知ることで、その後にゆっくりと「どうしたいか」が掴めてくるもの。焦らずにゆっくりご自身の内側と対話していきましょう。

難しいときは生成AIにひたすら壁打ちになってもらったり、私達カウンセラーにも頼ってください。


▼こちらの記事もどうぞ。とても分かりやすいですよ。
* つい正しい答えは何か?ここでどうするのが正解なのか?なんて考えてしまいませんか? 「正解」は私たちを守って


私も自分のこととなるとまだまだ問題を抱えていて頭がパンクしそうな日々&不安でいっぱいなんですが、さきさんに今日お送りした内容を私自身にもたくさん投げかけてみようと思います。

「これが私らしい答えだよな」って、お互い想えるようになりたいですね。
心から応援しています。




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