(2023.4.15 一部追記しました)
私たちは人間関係の悩みを抱える時、同時にいろんなことを考えちゃう傾向にあります。
そんな時は、お決まりの「自分軸」「自己肯定感」の話でしょう?と思われるかもしれませんが、今日は、その前段階のお話をしたいと思います。
「分かってはいるけど、なかなか悩みから抜け出せない」という方は、知らず知らずのうちに、自分を「悪者扱い」してしまっているかもしれません。
悩みのもやもやが消えない
「職場の人たち、悪い人じゃないんだけど…なんかうまく馴染めなくて。私のことを疎ましく感じているのか、ちょっとでも私がミスをすると、私に聞こえるくらいの深いため息をしてくるの! 実は今の仕事、私はあまり得意じゃない業務っていうのもあって、緊張するし。 頑張っても頑張ってもミスは減らないし…。だから毎朝、会社へ行くのが億劫なの〜〜〜。」
「うちの旦那、家事や育児も、どちらかといえば協力的かな? 頼んだらやってくれるし、私のこと労ってもくれるし。でも私が言わなければ何もせずスマホいじったり、すぐ昼寝したり! しょっちゅうダメ出しするのも逆効果かなと思って、私が冷静でいられる時に、旦那への感謝の言葉と具体的なお願いをするようにはしててね。でも何度お願いしても、旦那は成長しないし…。はあ、しんど。」
「私には胸キュンな恋愛は無縁だろうなあ〜って長年思ってたのに、この前、職場のイケメンな先輩に告白されて!!! 私なんかでいいのかな?って不安もあるけど、今までの人生で一番幸せかもしれない。でも彼、なかなか会う時間が作れないみたいで、2人の関係性も思うように進展しなくて…。毎晩、電話する時間は作ってくれるから、ありがたいとは思ってるんだけどね。」
「実家で1人暮らしをしている母が、いまだに娘の私に過干渉で…。昔から過干渉・寂しがりや・依存心の強い人だったんだけどね。父はほとんど家にいなかったから、母も女手ひとつで私を育ててくれたようなところもあってさ。 苦労して育ててくれた母にはとても感謝してるんだけどね〜。でも私が結婚して家を出ると、以前よりも強く私に関わってくるようになっちゃって! 母に何かお願いをされると、素直に応じたくない気持ちでいっぱいなのに、後々面倒くさくなるだろうなあと思うと、結局母の言う通りに動いちゃうんだよね。」
学校、職場の人間関係の悩み。
パートナーシップの悩み。
恋愛の悩み。
親子関係の悩み。
どれも人間関係の悩みなので、「自分」と「相手」がいます。
自分はこうしたい!でも相手はこうしてくる!
自分はこうしてほしい!でも相手はしてくれない!
自分の気持ちを伝えてるんだけど相手にうまく伝わらない!
思いが衝突したり、すれ違ったり。
特に、その相手が親しい間柄であればあるほど、イライラ・・・もやもや・・・
悩みのストレスは大きくなりますよね。
足の速い馬は、その才能ゆえに骨折しやすい
他人の都合で振り回されてしまうのは、私たちがもともと他人軸だから、という前提があるからです。私たちの依存心なんですね。
よく、こんな言葉を目にしませんか?
「他人に振り回されず、自分軸になろう!」
「相手のことを考えても仕方がないので、今自分ができることをやりましょう!」
「悩んじゃう自分も本来の自分!そんな自分も受け入れよう!」
最近は心理学系の読み物でなくても、SNSやまとめブログなどでも目にしますよね。要は、「まずは自分」ってことなんですけどね。
自分は本当はどうしたいのか?
自分はどうするのが快適なの?
自分は自分。相手は相手。
これが大事だよって言ってるのはよく分かるんだけど、でも結局また同じ悩みでもやもやするし、「自分てまだまだなんだなあ」って落ち込んじゃうんですよね。
同じところをぐるぐるさまよっちゃう感じ。ただこれって実はとてもすごいことでもあるわけですよ。
他人軸になってしまう人、人間関係の悩みを抱えがちな人というのは、いろんなことを同時に考えちゃうことが多い傾向にあるんですね。
自分の感じてる不満、願望、相手の言動、相手の想い、お互いの事情、お互いの背景、社会的な立場、経験則、常識、体裁などなど。
自分のことだけじゃなく、相手や周りのことを想う優しさがあるんですね。そもそも観察力があるからこそなんです。そして想像力も長けているんです。
足の速い競走馬は、その才能ゆえに骨折しやすいんです。
才能も長所も、諸刃の刃なんですよね。
だからどうしても相手・周りのことを考えてしまうんですね。しょうがないんです。
自分の長所でもあるんだと、まずは諦めたいものです。
自分軸は主体性のある本音が必要
で、
その次に、自分の不満を知ることが大切。
なぜならその不満の中に「自分の本音」が含まれているからです。
自分の「〜〜してほしい(してほしくない)」という想いを相手が叶えてくれなくても、相手が理解してくれなくても、「私はそういう想いを持っているんだ」「私はこうしたいんだ(こうしたくないんだ)」という自己理解をまずは自分で大切にする必要があるんです。
だってそれって「主体性のある本音」じゃないですか。
自分軸なんですよ。
そこを自分自身できちんと知っておくことが、「私はそう思っちゃうんだよね、しょうがないよねぇ」という自己受容につながるステップになるからです。
他人に振り回される感覚から少しでも卒業するために、より自分軸に立って問題と向き合うために、この自己理解と自己受容は欠かせないプロセスになるんです。
だから何よりも今持っている不満や怒りは一旦外に吐き出して、心に少しばかりの余裕を作ってあげつつ、その不満や怒りから主体性のある本音を引き出してあげようねっていう作業がとても大事になるわけです。
不満を言いたくても言えない理由
上の例に挙げた4人の悩み。
4人とも、少し遠慮がちになっているの、分かりますか??
「そもそも、私がときどきミスしてしまうことも原因だから…」
⇒自分にも原因があるにはあるし。
「旦那が何もしてくれないわけじゃないから、そこは感謝しないとだし…」
⇒相手へ感謝しないといけない部分もあるし。
「そもそもモテない私に声をかけてくれたんだから、文句は言えないし…」
⇒そもそも不釣り合いな関係だし。
「母親に苦労かけて育ててもらった手前、やっぱりちょっと・・・」
⇒ちょっと後ろめたさがあったり。
実は私もよくしてしまうんですが、こういう思いを抱いていると、どうしても相手を100%責められなくなるんですね。
本当は文句を言いたいんだけど、言えない。
ちょっとは言えるんだけど、全部は言い切れない。
言えないなら書けばいいよ!とこんな便利なものもあります▼
ただ、私はどうしても書けないタイプだったんですね。
自分以外、誰も見ないノートです。
誰にも迷惑のかからない、とても安全な方法です。
でも自分の心の内のどろどろを書き出すことに、とても抵抗がありました。
やっぱりどうしても、相手への不満を出せないんです。
心の中で唱えることもできませんでした。
「これ以上迷惑をかけたら、私は人としてダメすぎる。」
「だって自分のせいであの人を傷つけてしまう(しまった)のは事実だもん。」
「被害者はあの人の方だもん。いくらなんでも加害者側の私が愚痴っちゃダメだ。」
「客観的に見て、どっからどう見ても、私が悪いんだから。」
自分への言い訳を作る
大なり小なり、「自分がわがままだから」「相手に迷惑をかけたから」「自分がいけないから」と、自分を悪者に感じてしまっていると、なかなか自分の不満や恨みを声に出すことができなくなります。
御恨み帳に書くことすらできないこともあります。
そんな人は是非、心の中でこうつぶやいてみてください。
私が悪い。
誰が見たって私が間違ってる。
私にこんなことを言う資格は本当は無い。
・・・。
こんなこと言っちゃいけないんだけど、
でも、ほんとは…、
本当に自分の想いを言っていいなら・・・。
・・・。
私だって傷つくんだから、そんなこと言わないでほしい。
私だって頑張ってるんだから、協力してほしい。
私だって寂しいんだから、ちゃんと構ってほしい。
私だって大人なんだから、自由にさせてほしい。
私だっていっぱい愛されたい。
私だってたくさん大切にしてほしい。
私だって我慢してたんだもん。
私だっていっぱいっぱいだったんだもん。
私だってあれ以上無理だったんだもん。
私だって苦しかったんだもん。
私だって、
私だって、
・・・。
自分に負い目を感じているとき、相手に申し訳なさを感じているとき。
どうしても自分の不満に蓋をして、ぎゅーっといっぱい我慢してしまいます。
相手のことを想う気持ちがある優しい人ほど、自分の不満を感じないようにしてしまいます。
愚痴や不満は口に出した方がいいよと、頭では分かっていても、心の中でストッパーが働いてしまうんですね。
もしものもしも。
仮に99.9%自分が悪いと(思っていたと)しても。
それでも声に出していいのだとしたら…。
そうやって自分に言い訳をして、一個ずつ、不満を言ってみませんか?
心の中で言ってみたり、御恨み帳に書いてみたり、スマホのメモ帳に打ち出してみたり。
やっぱりそれでも難しいようなら、私たちカウンセラーに聞かせてください。
今のご時世、無料でもカウンセリングは受けられます▼
私たちカウンセラーは世間体を気にしません。
良い・悪いという判断もしません。
ぽつりぽつりと、不満をしゃべるだけで十分です。
ただただ、あなたの想いを聞きます。
あなたの想いを一緒に聞いてみましょう。
このやり方で実践編もあるよ!▼
怒りがとまらない!モヤモヤする!うまくストレス発散できない!そんな何をやっても元気になれない時というのは、心理学的に見ると「楽しい」という感情を自分に禁じている状態。しかも禁じてる感情はその1つだけじゃない。だからそもそも「軒並みいろんな感情を感じることを許可できないとき」とも言える。感情を許可する
自分の心の奥底にたまっている不満を感じ、それを外に出すこと。
自分軸への大きな大きな一歩です。
その次の一歩は、きっともっと軽やかになります。
そうやって、「自分はどうしたいのか?」「何がしたいのか?」ということを徐々に考えることができるようになるんだと思います。
みなさんからのコメントを楽しみにしています♪
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この記事のおかげで不満を吐き出すことができた気がします。
返信削除お恨み帳も今書けるように練習してて、この記事のやり方ならバンバンお恨みが書けそうです。
やっと自分の味方になってあげられる気がしてホッとしています。
こういう記事に出会えて感謝です(^-^)
わ〜!コメントいただき、ありがとうございます!
削除初めてブログにコメントをいただいたので、とっても嬉しかったです( ; ; )感涙!
お恨み帳を書く練習をされていたんですね。
そのお役に少しでも立てるなんて、すっごくすっごく光栄です。
私もいまだに怒りを吐き出すことに抵抗を感じるんですが、ぽつりぽつりと自分に一生懸命言い訳をしています。
実はそういうちょっとしたコツというのが他にもたくさんありまして、そんなご紹介記事をこれからも書いていきたいと思いました。
本当に本当にありがとうございます!
ぜひまたお声をお聞かせいただけると嬉しいです(*´∀`*)