短気で気分屋なワタシのパートナーシップ論。

2024-02-21

カウンセラーは落ち込んだとき、どうするのか?④ ~認知の歪みを知る~


こんにちは!
心理カウンセラーの徳永麻由子です。

今回も、カウンセラーは落ち込んだとき、自分の頭と心をどう整理するのか!?という視点で、私の頭の中を実況中継するシリーズです。

【カウンセラーは落ち込んだとき、どうするのか?シリーズ】

前回は、あっぷあっぷしそうな感情をじわっと解消しつつ、思考が働ける余裕を少しずつ作っていきました。


今回のテーマは「認知の歪み(ゆがみ)を知る」です。


①の「脳の特性を知る」ステップと似ていて、今回も「知っておくこと」が大切なステップ。

このルールを知っておくのと知っておかないのとでは、気持ちの立て直し方はもちろん、自己肯定感の「伸びしろ」も雲泥の差!

みんなもぜひ意識してみてね。



認知とは?


「認知」っていうとちょっとお堅い表現だけど、「見え方」とか「認識の仕方」とか「解釈の仕方」とか「ものごとの捉え方」とかと同じ意味。

「感じ方」とも言える。

論理的な感じ方も、感覚的な感じ方も、どっちも含まれる感じで、全部総合したものです。


例えば、この写真。
先日、キャンプで焚火をしてたときの夫のシゲルさんなんですが、

雪の中のシゲル。

彼は焚火をしてるとき、ほぼ無口になります。
(もともとしゃべらない人なのに)

このときも全く微動だにせず、ずっと火を眺めてました。

で、私が話しかけても無視。
相槌も無し。

私は気にせず、ひとりでしゃべり続ける。


で、そんなシゲルさんを見て、私は「シゲルさんは今、よっぽど機嫌が良いんだろうなあ」って嬉しく思ったんです。


これが私の解釈。
私の認知です。



自分の認知を調べる


人によってこの認知の在り方は様々。

で、今までの記事でさんざん言ってきたように、自分は物事をどう認知しているのか?について理解がないままだと、先に進めません。

なので、自分の認知を調べていきます。


②の「悩みを具体化・言語化する」ステップで、私は落ち込んだ出来事をこんなふうにまとめました。

  • 受講者さんにとって理解しやすい内容のミニ講座を作ることができなくて、「よく分からないなぁ」って思わせてしまったんじゃないかと感じたから、またやっちまったと失敗感でいっぱいになった。
  • 今回も内容を詰め込みすぎたせいで、受講者さんに「分かりづらいなぁ」とがっかりさせたんじゃないかと思い、そんな自分自身にがっかりした。
  • 自分の気持ちばかり先走って人に伝えてばかりで、受け取り手によっては嫌な気持ちになる可能性だってあるよねと、事前にそこまで配慮ができなかった自分に心底がっかりした。

で、この文章の中から、私の「認知」がどうなってるのかを探っていきますね。

具体的には、文章の中の「私の判断」や「私にとっての(落ち込んだ)理由」に当たる部分を拾い上げてみます。

例えばこんな感じ。

  • 受講者さんにとって理解しやすい内容のミニ講座を作ることができない
  • 「よく分からないなぁ」って思わせてしまったんじゃないか
  • がっかりさせたんじゃないか
  • 受け取り手によっては嫌な気持ちになる
  • 配慮ができなかった自分

わーすごい。

元気になった今の私が見ても、若干HPが削られるくらいには存在感ありありの言葉たちです。
ぐっさりくるぜ(^p^)


これが私の解釈。
私の認知です。



認知は歪んでいる


「歪んでいる」って言ったら大げさって感じるかもしれませんが、みんな大抵歪んでます。
ずれているんです。

これが正解だよっていうものは無いんだけど、大事なのはそこじゃない。


「私は、理解しやすい内容のミニ講座を作ることができない」とか「私は、配慮ができていない」っていうのは紛れもない事実!

って自分では思ってるんです。


だから、こう思っちゃうこと自体が罠みたいなもんだって知っておくことが大切。


私は○○ができていない。
私はいつも○○が苦手だ。

って100%思うし、現実がそれを証明してる。


「私はそう感じちゃうんだけど、それが真実ではないかもしれないよ」って、私は自分に言い聞かせました。

①の脳の特性と一緒。

私は改めて、なんどもなんども自分に言い聞かせてみたんです。



私が思う「私」を信じすぎないこと


このとき、ふと思い出したことがありまして。

私が落ち込んだという例のミニ講座。
先月、私がカウンセラー仲間向けに開催した講座です。

その講座内で私が作った資料を思い出したんですね。
ちなみに講座のテーマは「劣等感(コンプレックス)」についてだった。




「自分が思う自分」ってあるじゃないですか。

私は人付き合いが苦手だ、とか。
私は三日坊主だ、とか。
私は八方美人で人に愛想を振りまいてばかりだ、とか。
私は自分がしゃべるより、人の話を聞く方が好きだ、とか。

私たちそれぞれに、そういうのが無数にあって。


優れてる・劣ってる
得意・不得意
成功・失敗
好き・嫌い
長所・短所
できる・できない

などなど。

いろんなものさしで自分の要素に白黒つけようとしてる。
しかも他人と比べながらね。

この「比べる」っていうのも非常に厄介!


あとは、親にお前はこうだって言われたから、とか。
友達にも言われたことがあるし、とか。

人からの評価をそのまま取り込んでたりもする。


で、その結果「これが私」っていう個人が出来上がってると信じ込んでるんです。


でもそもそも、この認知自体が全部歪んでいると思った方がいいわけですよ。

それだけが正解じゃないって思った方がいい。



認知が歪むメリット


認知の歪みは大なり小なり、みんなそれぞれあって。

日常生活や人間関係構築に支障が出てくるようなら、その歪みを治した方がいいんだけど、大半の人は「歪んでるのか~」ってことを知っておくだけで十分だと私は思ってまして。

そのときに、認知が歪むメリットを一緒に知っておくと覚えやすいのでご紹介しますね。


大きなメリットは2つあって、

①脳が楽
②自己防衛


①の脳が楽っていうのは、そのまんま。

「こう見る」って決めておけば、それ以外の選択肢や可能性を考えずに済むじゃないですか。


脳が発達した人間はいろんなことを考えてるようだけど、意外と怠けるのがお好き。


「レッテルを貼る」とか「カテゴライズ」といった決めつけを作っておけば、脳の前頭前野はその分働かなくていいので、労力が節約できます。
私たちの脳って、そういうもの。

だから認知が歪んじゃうのも、しょうがないことなんです。


②の自己防衛はなんども参考記事で紹介しているこちらを読んでください▼


どうも私は、
  • 私は、受講者さんにとって理解しやすい内容のミニ講座を作ることができない。
  • 私は、人に「よく分からない」って思われる。
  • 私は、人をがっかりさせる。
  • 私は、人を嫌な気持ちにさせる。
  • 私は、いろんな人に配慮ができてない。
って思ってはいるけど、それはあくまで私の認知。
その認知も歪んでいる。

だからこれが正しかどうかは分からない。

それを知っておこうよって、自分に何度も言い聞かせました。


さてさて「自分の認知は歪んでいるんだ」ってことを強く意識した私。

前回から変化はあまり無し!

次は、具体的に自分の認知を広げてみるステップに進んでいきます。
実践編なのでぜひお楽しみに~!

なお、この方法はあくまで私のセルフカウンセリング。
実際のカウンセリングの現場では、お客さま個人個人に合わせた分析・提案をしています!


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